本ブログ記事では、陸マイラーが年間10万マイルを超える大量のANAマイルをどのように貯めているのかを、基礎から実践まで詳しくご紹介します。
この記事で紹介する方法を実践すれば、誰でも大量のANAマイルを獲得できるようになります。
陸マイラーは飛行機に乗らずにマイルを貯めている

陸マイラーとは、飛行機にはあまり乗らずに、陸上の活動でマイルを貯めている人達のことです。
陸(おか)マイラーや、陸(りく)マイラーと読む場合もあります。
私個人の経験からは、陸(おか)マイラーと呼んでいる人が周りでは多いので、私自身は陸(おか)マイラーと読んでいます。
Wikipediaの「マイレージサービス」では、以下のように説明されています。
航空会社がクレジットカード、ホテル、レンタカー、通信販売など他業種と提携し、提携している店舗等を利用するとマイルが加算されるサービスをしている。これらのサービスを利用し、飛行機には搭乗せずにマイルを貯める人たちは、陸マイラー(りくマイラー、もしくは、おかマイラー)と呼ばれている。
Wikipedia
陸マイラーがANAマイルを貯める3つの方法
ANAマイルを貯める方法は、大きく分けると3つあります。
- フライトでANAマイルを貯める
- クレジットカード決済でANAマイルを貯める
- ポイントサイトを利用してANAマイルを貯める
マイルを貯める方法として多くの人が思いつくのは、①か②ではないでしょうか。
しかし、結論から言うと、フライトやクレジットカード決済では、大量のANAマイルを貯めるのは困難です。
レギュラーシーズンに、ホノルルをビジネスクラスで往復する場合を例に、見ていきましょう。

ANA公式 シーズン・必要マイルチャート
こちらの表からは、レギュラーシーズンにホノルルをビジネスクラスで往復するには、85,000マイル必要なことがわかると思います。
85,000マイルを目標とした場合、フライトやクレジットカード決済で大量のANAマイルを貯めるのが難しい理由と、ポイントサイトを利用して大量のANAマイルを貯める方法をご紹介していきます。
フライトでは大量のANAマイルは貯まらない
ANAもしくは提携航空会社のフライトに搭乗するとANAマイルが貯まります。
フライトでマイルを貯める方法は、一般的な方法の1つ。
貯まるマイルは、フライトの予約クラスや距離に応じて変わってきます。
しかし、一般的な人の場合、フライトでは大量のマイルは貯まりません。
例を見ていきましょう。
一般的な人であれば、できるだけ運賃が安いフライトを選ぶと思います。従って、国内線はスーパーバリュー75、国際線は予約クラスVで計算しています。
- 羽田-那覇を普通席(スーパーバリュー75)で往復して貯まるマイル:1,844マイル
- 羽田-ロンドンをエコノミー(予約クラスV)で往復して貯まるマイル:7,766マイル
ANA公式 ANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション
一般的な人が飛行機を利用する回数は、せいぜい年に1~2回程度でしょうか?
上記の例だと、羽田から那覇とロンドンに年1回ずつ往復しても、合計9,610マイルしか貯まりません。
対して、ANAマイルを使って東京-ホノルルをビジネスクラスで往復する場合、85,000マイル(レギュラーシーズンの場)必要です。
どうでしょうか?
フライトでマイルを貯めて、ホノルルにビジネスクラスで行くことが如何に難しいか、ご理解頂けたかと思います。
仕事で頻繁に飛行機に乗る人であれば、ある程度のANAマイルが貯まるかもしれません。
しかし、年に1~2回程度の旅行では、大量のANAマイルを貯めることは不可能なのです。
クレジットカード決済では効率が悪い
飛行機に乗らないでANAマイルを貯める場合、多くの人が思い浮かぶのは、クレジットカードの決済ポイントだと思います。
しかし、一般的な人にとって、クレジットカード決済のポイントで大量のANAマイルを貯めるのは、ハードルが高い手段です。

ANA公式 ANAカード一覧
ANAゴールドカードのポイント還元率は1%であり、100万円の決済して10,000マイル貯まる計算です。
ANA VISAワイドゴールドカードを例として記載していますが、他のブランドのゴールドカードも、マイル還元率は1%です。
普段の支払いをANAカードに集約すれば、年間100万円程度であれば達成できる人は多いと思います。
よって、1年間で10,000マイル程度であれば、無理なく貯めることが可能でしょう。
しかし、前述の通り、東京-ホノルルをビジネスクラスで往復する場合、85,000マイル必要です。
クレジットカード決済のポイントだけで達成するなら、単純計算で850万円もの決済が必要です。
ビジネスなどで高額決済している場合を除き、850万円の決済はハードルが高いのでないでしょうか。少なくとも、数年単位でコツコツと貯める必要があります。
このように、クレジットカード決済でマイルを貯めるのは、非常に効率が悪いのです。
ANAマイルの大量獲得にはポイントサイトの利用が必須
では、一般的な人にとって、大量のANAマイルを貯めてビジネスクラスで海外旅行に行くのは不可能なのでしょうか?
実はそんなことはありません!
大量のANAマイルを貯めることは、誰にでも可能です。
ポイントサイトでポイントを貯めてマイルに交換する
この簡単な方法を利用するだけで、大量のANAマイルを獲得することが可能になります。
詳しくは後述しますが、ポイントサイトを利用して毎月20,000円相当のポイントを獲得できれば、月14,000ANAマイル、年間で168,000ANAマイルもの大量ANAマイルを獲得できます。
よって、年間10万マイルを超える大量ANAマイルを獲得することができるわけです。
ANAマイルの貯め方は3ステップ
ポイントサイトを使ったANAマイルの貯め方はとてもシンプル。要約すると、以下の3ステップを実施するだけです。
- ポイントサイトに登録する
- ポイントサイトでポイント貯める
- 「JQみずほルート」または「ニモカルート」を使って、ポイントをANAマイルに交換する
「JQみずほルート」と「ニモカルート」というキーワードが出てきましたね。
この「JQみずほルート」と「ニモカルート」が、大量のANAマイルを貯めるうえで非常に重要になってきます。
ここからは、「JQみずほルート」と「ニモカルート」によるANAマイルの貯め方をご紹介します。
JQみずほルートはANAマイルを大量に貯めるための基本
ここからは、大量のANAマイルを貯める上で基本となる「JQみずほルート」を解説していきます。

各ポイントサイトで貯めたポイントを、まず「Tポイント」に集約します。その後、「JRキューポ」と「永久不滅ポイント」を経由して、最終的にANAマイルに交換するという流れです。
各ポイントサイトから「永久不滅ポイント」までは等価交換が可能です。
すなわち、ポイントサイトで貯めた10,000円相当のポイントは、永久不滅ポイントまで10,000円相当で交換が可能です。
最後の「永久不滅ポイント」から「ANAマイル」への交換レートは「みずほマイレージクラブカード/ANA」を保有することで「70%」を実現。
そのため、ルート全体の交換レートとしては「70%」を実現できるという計算です。
このように、JQみずほルートを継続的に利用することで、年間18万ANAマイルという大量マイルを稼ぎ出すことが可能なんです。
ライフスタイルによってはニモカルートも選択可能
「JQみずほルート」をご理解いただくと、マイル交換までのステップの多さや、クレジットカードが2枚必要だという点が気になる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方には、シンプルで必要なクレジットカードも1枚でOKな「ニモカルート」も選択肢としてあります。
ニモカルートのルート図は以下のようになっています。

「ANA VISA nimocaカード」というクレジットカードが必要ですが、マイル交換までのステップが少なくて済みます。
ANAマイル交換レートは、JQみずほルートと同じ70%です。
ただし、nimocaポイントをANAマイルに交換するには、九州と函館に設置されている物理端末を利用する必要があります。
そのため、ニモカルートはこれら地域に居住している人か、年1回程度遠征できる方向けのルートということになります。
ご自身のライフスタイルに併せて「JQみずほルート」と「ニモカルート」のどちらを利用するか、検討する必要があります。
JQみずほルートとニモカルートの比較
JQみずほルート | ニモカルート | |
---|---|---|
交換レート | 70% | 70% |
交換に必要な日数 | 4週間〜8週間程度 | 1週間〜6週間程度 |
メリット | Webで完結 | クレジットカードは1枚だけ ルートがシンプル |
デメリット | ルートが複雑 クレジットカードが2枚必要 みずほ銀行の口座が必要 | 交換機が九州か函館にのみ設置 |
総評 | 万人にオススメ | 九州か北海道に居住、または定期的に遠征できる人にオススメ |
JQみずほルート | ニモカルート | |
---|---|---|
交換レート | 70% | 70% |
交換に必要な日数 | 4週間〜8週間程度 | 1週間〜6週間程度 |
メリット | Webで完結 | クレジットカードは1枚だけ ルートがシンプル |
デメリット | ルートが複雑 クレジットカードが2枚必要 みずほ銀行の口座が必要 | 交換機が九州か函館にのみ設置 |
総評 | 万人にオススメ | 九州か北海道に居住、または定期的に遠征できる人にオススメ |
ANAマイルを貯めるためのポイントサイト
ポイントサイトは、大量ANAマイル獲得のためには欠かせないサービスです。
下記の一例のように、多くのポイントサイトが存在していますが、どのポイントサイトを利用すれば良いのでしょうか?
結論から言うと、ハピタスとモッピーに登録すれば問題ありません。
- モッピー オススメ
- ハピタス オススメ
- ポイントタウン
- ECナビ
- ポイントインカム
- イフティポイントクラブ
- ゲットマネー
- ちょびリッチ
では、ポイントサイトは多数存在しますが、なぜハピタスとモッピーをオススメするのでしょうか?
モッピーは1,000万人以上が利用する大手ポイントサイト

サイト名 | モッピー |
会員数 | 約1,000万人 |
運営会社 | 株式会社セレス(東証プライム市場上場) |
サービス開始 | 2005年5月 |
ポイント有効期限 | 有効期限無し(ポイント獲得が180日間確認できない場合は、会員資格の停止・取消、またはポイントは没収) |
モッピーは会員数が1,000万人以上の大手であり、1番勢いのあるポイントサイトです。
また、モッピーは早くから陸マイラーの呼び込みをしており、陸マイラーにとっては必須のポイントサイトです。
- 現金:ドットマネー経由で手数料無料で現金に交換
- ANAマイル:JQみずほルート または ニモカルートで交換率70%
- JALマイル:ドリームキャンペーン利用で交換率80%
本記事でANAマイルの貯め方として書いていますが、特にモッピーはJALマイルを貯める上でも登録は必須。
JALドリームキャンペーンはモッピー限定です。ポイントサイトからJALマイルに交換する場合、通常は直接交換の還元率50%ですが、モッピーのJALドリームキャンペーンを使うと80%に増えます。
ハピタスは安心して使えるポイントサイト
サイト名 | ハピタス |
会員数 | 約480万人 |
運営会社 | 株式会社オズビジョン(非上場) |
サービス開始 | 2007年3月 ドル箱(現:ハピタス)としてスタート |
ポイント有効期限 | 有効期限無し(ただし、最後のハピタスご利用(ログインした状態)から12ヶ月間ログインをしなかった場合、ハピタスポイントは失効) |
初心者にとって優しいポイントサイトがハピタスです。
「お買い物あんしん保証」があり、ネットのお買い物で商品を受け取って、ポイントが反映を待っているのになかなか判定中のまま反映されないとか、通帳に記載されないなど、万が一のトラブルがあってもポイントを保証してくれる安心の制度があります。
- 現金:手数料無料で現金に直接交換
- ANAマイル:JQみずほルート または ニモカルートで交換率70%
- JALマイル:ドットマネールートで交換率50%
ポイントサイトを実際に活用した例
ポイントサイトには様々な案件がありますが、多くのポイントをもらえる案件を利用することが重要。
ここからは、ポイントサイトの活用例をご紹介していきます。
クレジットカード発行
陸マイラーがよく利用する案件の1つが、クレジットカード発行案件です。
クレジットカード発行案件は、1件あたりの獲得ポイント数が高額なのが特徴。比較的簡単に、多くのポイントを獲得することができます。
過去には、ANAダイナースカードの発行で、50,000円相当のポイントを獲得できたタイミングもありました。

タイミングにもよりますが、目安としては、獲得ポイントが10,000円相当以上の場合にクレジットカード発行案件に申し込むのが良いと思います。
証券口座・銀行口座の開設案件
続いては口座開設案件です。主に証券会社や銀行の口座開設をすることでポイントを獲得できます。

単純に口座開設するだけでポイントを獲得できる場合もありますが、中には、少額の入金や取引などがポイント獲得の条件になっている場合もあります。
SNSやブログを鵜呑みにしてはいけない
私自身は2015年からポイントサイトを使ってマイルを貯めてきていますが、当時と比べると、
- 大量のマイルを貯める
- 年間210,000マイル貯める
といった記事を多く見かけるようになったと感じます。
しかし、SNSやブログを鵜呑みにしてはいけません。
SNSで発信している方の多くは、ポイントサイトを紹介して、自身がポイントを得ているため、普通にポイントサイトを利用する場合よりも、圧倒的の多くのポイントを得ているはずです。

私の経験からは、クレジットカードや証券会社など、高単価な案件を実施することで、年間100,000マイル程度であれば、誰でも無理なく実践できると思います
そのような方々の発信を鵜呑みにしても、普通の方の参考にならないので、注意が必要です。
確かに、手間をかけて、本気で取り組めば大量のマイルを貯めることができるのは事実です。自分に合ったポイントサイトとの付き合い方を見つけていくことが大事だと思います。
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