【満足度低め】マレーシア航空 A350ビジネスクラス(王様シート)搭乗記

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マレーシア航空A350ビジネスクラスで、成田空港からクアラルンプールへ行きました。

マレーシア航空には何回も乗っていますが、いつもリージョナルなフライトであり、機材はB737-800しか乗ったことがありませんでした。

そしてついに、マレーシア航空のフラッグシップ機材であるA350-900に乗ることができました。シートはマイラー界隈で王様シートと呼ばれる、通常のシートよりも広いスペースのシートです。

今回はマレーシア航空A350ビジネスクラスと王様シートの搭乗記をお届けします。

Tekito

率直な感想としては、マレーシア航空A350ビジネスクラスはイマイチ。

JALマイルを使って発券しましたが、素直にJAL便で発券すれば良かったと思いました。

目次

マレーシア航空はJALマイルで発券できる

今回はJALマイルを利用してマレーシア航空を発券しました。

「JALマイルでマレーシア航空を発券できるの?」と思う人もいるかもしれませんが、JALマイルを使うと色んな航空会社で発券できます。

JALはワンワールドという航空会社のアライアンスに加盟しています。ワンワールド加盟の航空会社であれば、JALマイルで発券できるわけです。

さらに、ワンワールド加盟の航空会社以外でも、JALがマイレージ提携している航空会社もあります。

アライアンス航空会社ハブ空港
ワンワールド加盟航空会社JAL東京(羽田、成田)
アラスカ航空シアトル、ロサンゼルス など
アメリカン航空ダラス、ニューヨーク、マイアミ など
ブリティッシュ・エアウェイズロンドン
キャセイパシフィック航空香港
フィンエアーヘルシンキ
イベリア航空マドリード
マレーシア航空クアラルンプール
カンタス航空シドニー、メルボルン
カタール航空ドーハ
ロイヤル・エア・モロッコカサブランカ
ロイヤルヨルダン航空アンマン
スリランカ航空コロンボ
JAL提携航空会社エールフランス航空パリ
バンコクエアウェイズバンコク、サムイ
中国東方航空上海、北京
エミレーツ航空ドバイ
ハワイアン航空ホノルル
大韓航空ソウル(仁川、金浦)
LATAM航空サンティアゴ
Vistaraデリー
ワンワールド加盟航空会社とJAL提携航空会社

ワンワールド加盟航空会社とJAL提携航空会社で合計21の航空会社(2023年10月時点)があり、JALマイルを使えばこれらの航空会社で発券できます。

乗り継ぎも含めれば、日本人が行くような国や地域は、だいたいカバーできるのではないでしょうか。

マレーシア航空A350ビジネスクラス チェックインから搭乗まで

成田空港 第2ターミナルからチェックイン

マレーシア航空は、成田空港においては第2ターミナルに発着しています。ワンワールド加盟航空会社なので、JALと同じ第2ターミナルです。

チェックインはCカウンター。

カウンターのオープンは7:20、出発時刻の3時間前です。

7:10にCカウンターに到着すると、既に20人くらいが並んでいました。

本日のフライトはビジネスクラスなので、ビジネスクラスの列へ。こちらは誰も並んでいなくて一番乗り!

優先保安検査場は待ち時間ゼロ

ワンワールド加盟航空会社のビジネスクラスの乗客は、優先保安検査場を利用できます。

平日の7:30頃に優先保安検査場に到着。利用者は誰もいなく、待ち時間ゼロで保安検査場を通過できました。

通常の保安検査場も確認しましたが、混雑はしていないので、保安検査場を通過する時間に大差は無さそうでした。

サテライト側の84番ゲートから搭乗

この日のMH89便は84番ゲート、第二ターミナルのサテライト側になります。

サテライト側へ向かう連絡通路から、マレーシア航空の機体が見えます。独立60周年を記念した特別塗装機ですね。

搭乗券に記載されている搭乗時刻は10:00でしたが、実際には9:50から搭乗開始していました。

ビジネスクラスはGroup 1、いち早く搭乗できます!

JALだと、ファーストクラス、ダイヤモンド、JGCプレミアム、ワンワールドエメラルドがGroup 1であり、ビジネスクラスはGroup 2での搭乗です。

マレーシア航空はビジネスクラスでもGroup 1であり、高い運賃を払っているビジネスクラスを優遇しているのがいいですね。

Tekito

とは言っても、自分はJALマイルで発券しているので、ほとんどタダ乗りですが。

マレーシア航空A350ビジネスクラス 搭乗記 & レビュー

ビジネスクラスは変則的なレイアウトで王様シートがある

マレーシア航空のA350ビジネスクラスのシートレイアウトは、一般的なビジネスクラスのレイアウトとは違い、1-2-1配置と1-2-2配置が交互に並ぶ、変則的なレイアウトになっています。

マレーシア航空A350シートマップ(SeatGuruより)

シートマップを見ると、右側の列は、1列と2列のシートが交互になっているのがわかると思います。

1列になっているのは、2K、5K、9K、11Kの4つのシートで、横幅が広そうに見えますね。これが、マイラー界隈で王様シートと呼ばれている座席なんです。

こちらが実際の王様シート(座席番号は5K)

前後の座席は2列であるのに対し、2列の幅を贅沢に使った1列のシート。見た目もスペースの使い方も、王様シートと呼ばれるに相応しいシートになっています。

王様シートは2列分のスペースを使っていますが、シートの幅は他のシートと同じ。シートの両サイドがテーブルとなっている仕様です。

ビジネスクラスはフルフラット仕様

ビジネスクラスのシートは座席がフルフラットのベッドになるので、快適な睡眠を取ることができます。

フルフラットにして、マットと枕をセットするとこのようになります。王様シートは、通路とシートの間にテーブルがあるので、横になったときに通路を歩く人が気になりませんでした。

足元は台形になっていて、奥に行くにつれて狭まっていくタイプです。

前列の2列のシートの間に足を伸ばす構造になっており、足元のスペースは限られているように見えました。

JALのJAL SKY SUITE IIIの足元も、奥に行くにつれて狭まっていく仕様ですが、マレーシア航空ビジネスクラスの方が明らかに狭いです。

普通にシートに座った状態であれば窮屈さを感じることはありません。むしろ奥まで足が届かない。

ただ、フルフラットにすると、足元は窮屈な感じがしました。

王様シートの収納スペースは十分

もっと詳細にマレーシア航空A350ビジネスクラス(王様シート)を見ていきましょう。

こちらは右側のテーブル。広さは十分です。

右側のテーブルの下は、収納スペースになっています。

でも、この収納スペースはダメダメ。何を収納することを想定しているのか、全く理解できませんでした。

小物を入れるにはスペースは大きすぎます。バッグやPCなどを入れても、内部にくぼみがあるので、収まりが悪い。

しかも全然清掃されていなくて、埃が溜まっていました。これではブランケットや枕を入れるのも躊躇います。

こちらは左側のテーブル。サイズは右側とほぼ同じです。

左側には小物を入れるための収納スペースがあります。スマホ、充電器、眼鏡ケースなんかを収納しておくのにピッタリのサイズ感です。

上面にも収納すぺーるがありますね。

シートモニター下のネットも収納スペースになっています。

これだけ収納スペースがあれば、収納スペースに困ることは無いですね。

ただし、写真からは分かりにくいですが、収納スペースはことごとく清掃されておらず、収納スペースを利用したいとは思えませんでした。

今回のフライトだけ、たまたま清掃されていなかったのかは分かりませんが、印象は最悪です。

ハード面は旧世代

右側のテーブルの隣には、シートモニターのコントローラが収納されています。

コントローラーはアナログな感じがする旧世代タイプ。最新型だとタッチパネルを採用しているシートもあるので、世代遅れ感があります。

シートモニターは14インチ程度でしょうか。ビジネスクラスのモニターとしては物足りなさがあります。

ちなみに、機外カメラは地上を映しているカメラしかありませんでした。A350は地上と前方を映す2つのカメラがあるはずなんですが。

ウェルカムドリンク

離陸前にはウェルカムドリンクのサービがあります。

ウェルカムドリンクのメニュー
  • オレンジジュース
  • アップルジュース
Tekito

アルコールは無しかぁ、残念。

今回はオレンジジュースをチョイス。グラスに割と並々に注いで頂けました。ウェルカムドリンクって、カップに入ったドリンクをお盆に乗せて配っていくイメージだったので、意外に感じました。

アメニティー

アメニティーポーチは、イギリスのレザー・アクセサリーブランドの「Aspinal of London(アスピナル・オブ・ロンドン)」。

アメニティーポーチの中身はこちら。

アメニティーポーチの中身
  • 歯ブラシ、歯磨き粉
  • マウスウォッシュ
  • ハンドクリーム
  • ボディークリーム
  • 靴下
  • 耳栓
  • アイマスク
  • クシ

アメニティーポーチは、中身も含めて持ち帰りOK!Aspinal of Londonのポーチはしっかりとした造りなので、旅行や普段使いのポートとしても活躍しそうです。

スリッパは持ち帰りOK。

アメニティーポーチやスリッパは離陸後に配られたので、機内に入ってすぐにスリッパに履き替えられないのは、ちょっと残念。

無料Wifiは100MBまで

マレーシア航空の一部の機材では機内Wifiが提供されています。

ビジネスクラスに搭乗すると、無料のWifiクーポンをもらえます。

容量は100MBしかなく、回線速度も遅いですが、LINEやメールなら一応使えました。

マレーシア航空ビジネスクラスの機内食

離陸後の機内食

この日のフライトは揺れることが多いようで、成田空港を離陸してからしばらくシートベルトサインが点灯していました。

11:20頃からドリンクのサービス開始。

シャンパンをオーダー!

Tekito

朝からJALファーストクラスラウンジでシャンパンを浴びていて、これで5杯目。

アペタイザーはサテー。チキン、ビーフの2種類から選べます。

コンビネーションもできるので、チキンとビーフの両方を頂くこともできます。

私はコンビネーションでオーダー!

ソースは少し甘味があって、とっても美味しかったですよ。

サイドメニューは、パン、チキンとジャガイモのサラダ。

メインディッシュはチキン、ビーフ、フィッシュから選べます。

ビーフはカレーでした。

日本のカレーではなく、東南アジアな感じのカレー。好き嫌いが分かれるかも知れません。

食べ終わった頃に、CAさんが食後のドリンクのオーダーを取り来てくれます。CAさんにお酒をススメられたので、飲み続けることもできそうですが、無難にコーヒーをオーダー。

着陸前の軽食

着陸の約2時間前に、軽食タイムがスタート。

CAさんがオーダーを取りにきました。この日のメニューは、チキンのサンドイッチと鮭のおにぎりの2種類。

Tekito

コンビニのおにぎりか!

鮭のおにぎりをオーダーしたところ、コンビニやスーパーなどにあるザ・普通のおにぎりでした。

おにぎりは冷め切っていて、カチカチでパサパサ。かなり残念な気分。

清潔なラバトリー

ラバトリーは一般的な印象です。

CAさんが頻繁に清掃をしているようで、綺麗に保たれていました。

うがい用の紙コップはありましたが、歯ブラシやマウスウォッシュなどは無し。アメニティーポーチに入っている歯ブラシやマウスウォッシュの利用をする必要がありますね。

消灯しない機内

意外だったのは、機内が消灯しないこと。ANAやJALだと、日中のフライトでも機内食後は消灯するのですが、マレーシア航空は消灯しませんでした。

たまたま今回のフライトだけ消灯しなかったのかもしれませんが。

私個人としては、消灯しない方が好きなんですよね。日中のフライトですし、読書したりスマホを弄っていることが多いので、明るい方が好きなんです。

清掃はイマイチ

今回のフライトで一番気になったのはシートの清掃。ぶっちゃけ、全然きれいになっていません。

収納スペースは埃が溜まっていましたし。

一番ヤバいと思ったのは、シートの隙間にナッツ、爪楊枝、ゴミが残っていたこと。シートをリクライニングしたりフルフラットにすると、隙間に挟まったゴミがあらわになりました。

Tekito

爪楊枝は、最悪の場合、体に刺さるので完全にNGだと思います。マレーシア航空の問題というよりは、清掃業者の問題かもしれませんが。

積極的に利用したいとは思わない

マレーシア航空A350ビジネスクラスの搭乗レビューでした。

良かった点
  • 王様シートは左右にテーブルがあって、広々している。
  • フルフラットシートでくつろげる
  • サテーがうまい
残念だった点
  • シートは旧世代で、ANAやJALと比較すると見劣りする
  • 機内清掃が行き届いていない
  • 機内食やサービスは、JALやANAと比較して劣る

厳しい感想になってしまいましたが、良かった点よりも、残念な点の印象が強く残ってしまいました。

今回はJALマイルで発券したマレーシア航空ビジネスクラスですが、これならJALビジネスクラスの方が良かったというのが本音です。

セールでFOP単価で10円以下ならマレーシア航空はアリだと思いましたが、それ以外では積極的に利用したいとは思えませんでした。

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