ANA 成田→メキシコシティ線のビジネスクラスに搭乗したので、様子を紹介します。
メキシコシティ線は、特典航空券のビジネスクラスが他の路線よりも空席があることが多く、比較的予約しやすい印象です。
また、メキシコシティ線はANA最長路線であり、ビジネスクラスのメリットが最も発揮されるので、オススメです。
- ANA最長フライトのビジネスクラスのサービス内容
- 787-8のANAビジネススタッガードの特徴
メキシコシティ線はANA最長路線
最長路線というと「フライト時間」と「フライト距離」の観点があり、成田-メキシコシティ線は、ANA最長の「フライト距離」となっています。
フライト時間だと、偏西風の影響で成田発とメキシコシティいてぃ発で時間が異なり、メキシコシティ発の方が長くなっています。
- NH180便 成田 → メキシコシティ:7,003マイル / 12時間50分
- NH179便 メキシコシティ → 成田:7,003マイル / 14時間15分
今回は旅程の関係で、成田→メキシコシティ線のみ搭乗しているため、フライト距離の観点で、ANA最長路線を体験した言えます。
ANAビジネススタッガードのレイアウトが特殊
ANAビジネススタッガードシートは、ボーイング787-8とボーイング787-9で配列やデザインが異なっています。
B787-8 | B787-9 |
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私自身、B787-8のANAビジネススタッガードに乗るのは初めて。シートマップを見て初めて、B787-9とレイアウトが違うことを知りました。
B787-9は1-2-1の配列を繰り返しますが、B787-8では1-1-1と1-2-1の配列を繰り返します。
座る場所によっては787-8の方が1列少なく、全体的に通路や窓までの間隔が広くなっています。
中央の1列シートは、左右にテーブルがある広々としたデザイン。これはマレーシア航空の王様シートと同じですね。
一方、中央2列のシートはテーブルが狭くなっています。
隣席との間隔が近いため、同行者と近く座りたい場合は、こちらの方が良さそう。
ANA最長路線 成田→メキシコシティ ビジネスクラス搭乗記
ビジネスクラスはGroup 2で優先搭乗
ビジネスクラスはGroup 2で優先搭乗2。ビジネスクラスでもGroup 1にならないのは残念なところ。
とはいっても、Group 1は10名以下だったので、ほとんどガラガラの状態で機内に入れました。
本日の機材はB787-8。長距離国際線ではB787-9が多く投入されていますが、メキシコシティ線はB787-8が投入されています。
そしてこのB787-8は、メキシコシティ線用の特別仕様になっています。
メキシコシティの標高は2,240mであり、富士山五合目(2,300m)とほぼ同じ標高のため、空気が薄い。空気が薄いとエンジンの出力が落ちてしまいますが、安定してメキシコシティを離陸できるように、ロールスロイス社製の特別エンジン(Trent1000-L)を装備しているようです。
ANA B787-8のビジネススタッガードの最後部シート
座席は9K、ビジネスクラスの最後部の窓側席です。
シートには枕やアメニティーキットなどが置いてあります。
モニターのコントローラーやシートのスイッチは、サイドテーブルの下に付いています。
フルフラットにしたり、シートの位置を前に移動したり、腰の支えの膨らみを調整したり、好み座り心地に調整できますよ。
短足の私はシートの位置を前に移動しないと、オットマンに足が届かない(涙)
サイドテーブルはブルーのテーブルに青いイルミネーション。機内が暗くなると映えるテーブルですね。
テーブルの上には、安全のしおりなどを立てるホルダー、ドリンクホルダー、小物置きが付いています。
ドリンクホルダーは、機内で配られるペットボトルがちょうど収まるサイズ感。搭乗前にコンビニなどで買ったペットボトルだと収まらないかもしれません。
シート正面にはモニターと引き出し式のテーブル、オットマン、バゲージ収納スペースがあります。
個人の感想ですが、モニター周りはテーブルの引き手などの構造物や、電源のカバーなどがモロに視界に入るので、ガチャガチャしている印象です。
機能としては十分ですが、デザインが洗練されてないですね・・・
テーブルはモニター下から引き出すタイプ。
モニター下には、コンセントやUSBポートが隠れています。
最初、電源がどこにあるのかわからなくて、CAさんに聞いちゃいました。
アメニティキットはETTINGERのポーチなど
ANAの長距離ビジネスクラスでは、しっかりとしたアメニティキットを頂けます。
- アメニティポーチ(ANAとETTINGERとコラボレーション)
- AVEDA リップモイスチュア 4.25g
- AVEDA シャンピュア ボディローション 10ml
- ANAオリジナルエコバッグ
2024年1月から新しいアメニティキットに刷新されています。
国際線ファーストクラス、ビジネスクラスに新アメニティキットが登場
以前のアメニティキットには歯ブラシやアイマスクなども入っていましたが、無くなっていました。以下のアイテムは機内で頼めばもらえるので、無駄を排除しているのだと思います。
- 歯ブラシセット
- マウスリフレッシュ
- フェイス&ボディシート
- アイマスク
- イヤプラグ
- フェイス&ハンドクリーム
- マスク
- くし
約1年ぶりにANAビジネスクラスに搭乗しましたが、以前のアメニティキットと比較すると簡素化されている印象です。無駄を省いて、必要最低限になっています。
一方で、エコバッグが新しくラインアップされていました。コンパクトに折りたためるので、旅行帰りにお土産を入れるのにピッタリです。
離陸前にはウェルカムドリンク
ウェルカムドリンクは、スパークリングワインまたはオレンジジュースから選べます。
本日はスパークリングワインを頂きました。
離陸後の機内食
以前はおしぼりはタオルでしたが、最近はウェットテッシュに変わっています。薄っぺらいウェットティッシュではなく厚みがあるため、おしぼり感があります。
機内食メニューは、離陸後に配布されます。
機内食メニューはネットで公開されているため転載します。
まずはアミューズから。あわせてシャンパンもオーダー。
- ANAオリジナルスティック
- 砂肝とチーズオリーブ
メインの機内食は和食と洋食(ビーフまたはフィッシュ)から選択可能で、今回は洋食(ビーフ)を選びました。
洋食のアペタイザーです。
- スモークホタテとマンゴーラビゴット
- カポナータとソラマメのムース
- ブレッド(バゲット、ケールフォカッチャ、イカ墨トマト)
メインディッシュの前に、シャンパンを追加。貧乏性の私は普段はシャンパンは飲みませんが、ビジネスクラスだとついつい飲んでしまいます。
メインディッシュはこちら。
- 牛フィレ肉のソテー プラムソース ポレンタ添え
デザートはカートで用意され、好きな品を選べます。ムース オ ぺーシュを選びました。
- ムース オ ぺーシュ
機内食後は好きなときに軽食をオーダーできる
日本時間の19:00になると機内は消灯して、ここからは就寝タイム。
メキシコシティ到着は同日の13時(定刻は14時)のため、ここで寝ておかないと到着してから辛くなります。
一方で、ANA最長路線のビジネスクラスを満喫するなら、食事やドリンクを楽しみたいところ。
軽食やドリンクのバリエーションは、欧米路線との違いは無いように見えます。最長路線といっても、特別なメニューは無さそうでした。
フライト時間が長い分、多くのメニューにトライできそうですね。
迷いましたが、フライトはまだまだ長いため、少し眠ることに。
寝る前に口の中をスッキリしたかったのでラバトリーへ。
ビジネスクラスのラバトリーには、歯ブラシ、マウスウォッシュ、フェイス&ボディシートがあるため、寝る前に口の中やカラダをスッキリできるのが良いですね。
目が覚めると、アメリカ大陸のすぐ手前まで来ていました。3時間くらい寝ようと思っていた野でずらグッスリ寝ていたようです。
フルフラットのANAビジネススタッガードは快適すぎます。
ここから巻き返します。
まずはスパークリングウォーターで喉をスッキリさせます。
チーズの盛り合わせ。ボリュームが重たくなく、私がANAビジネスクラスを利用するときは、いつもオーダーしています。
- チーズ(ブルー、フレッシュ、ハード)
- スパークリングウォーター
続いて、タンドリーチキンのサンドイッチ、茅乃舎 野菜スープ、ほうじ茶をオーダー。
- タンドリーチキンのサンドイッチ
- 茅乃舎 野菜スープ
- ほうじ茶
着陸前の軽食
メキシコ時間の10:30頃になると機内が明るくなり、着陸前の軽食サービスが始まります。
離陸から既に9時間経過していますが、軽食を食べたこともあり、あまりお腹が空いていないため、軽めの和食にしました。
- ぜんまいの旨煮
- 牛玉葱豆腐煮 俵御飯
- 味噌汁
- 香の物
メキシコシティに到着
メキシコシティの標高は2,240mであり、富士山五合目(2,300m)とほぼ同じ標高です。雲を抜けると、比較的すぐに都市が見えてきました。
強い偏西風の影響で、定刻より1時間早くメキシコシティに到着しました。
メキシコは入国カードや税関申告が無くなったため、書類の記入は必要無く、パスポートのみで入国できます。
飛行機を降りたらサインに従って入国審査へ。
外国人(foreigner)と書かれた列に並ぶか、自動化ゲートの列に並びます。
日本のパスポートだと自動化ゲートも利用可能であり、こちらの方がスムーズです。
パスポートに入国スタンプを押して欲しいなら、入国審査官が対応する、外国人(foreigner)の列に並びましょう。
まとめ
メキシコシティ線はANA最長路線ですが、ビジネスクラスはフルフラットで寝られるため、疲労感がほぼ無くとても快適。あっという間にメキシコシティに到着しました。
むしろ眠りすぎて、せっかくのビジネスクラスを満喫しきれなかったことが残念。
メキシコシティ線のビジネスクラスは、レギュラーシーズンであれば1人100,000マイル(往復)+諸税で予約できます。
ANAマイルを使う場合、ビジネスクラス以上は予約が非常に取りにくいのですが、メキシコシティは比較的空席があり、予約が取りやすいと感じます。
ビジネスクラスは長距離フライトで利用してこそメリットがあると、個人的には考えています。マイルを有効活用する上でも、ANAのメキシコシティ路線はオススメです。
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