国内発券と海外発券を組み合わせて、クアラルンプール・タッチ(KULタッチ)をしてきました。
入国しないで乗ってきた飛行機で日本に戻るという、一般ピーポーには理解できない愚行ですが、JGC修行においてはコストを抑えたり、時間を節約したりなど、一定のメリットもあります。
今回はKULタッチのノウハウを実体験をもとに解説していきます。
なぜ入国しないでタッチするのか
そもそもなぜ、入国しないでタッチして帰国するのか?
JALやANAをはじめとしたマイル修行の目的は、FOPやPPを効率良く貯めることにあります。
現地0泊でタッチを決行すると、宿泊費や滞在時間を抑えることができ、修行の効率を高められる訳ですね。
また、入国しても良いのですが、どうせすぐ帰国するので意味無いんですよ。
入国するメリットといえば、こんなところではないでしょうか?
- わずかな時間だけでも空港の外に出たい。
- パスポートにスタンプを押してもらいたい。
むしろ、以下の様なデメリットがあります。
- 入国・出国で時間がかかる
- 短時間で入国と出国をするので、イミグレーションでモメると面倒
- 無理に観光すると帰国便に間に合わないリスクがある
JAL便でのKULタッチの場合、JL723便がKULに着陸するのは17:30頃。最速で入国すれば18:00頃には制限区域を脱出できます。そして、帰国便のJL724便は22:50出発なので、21:00には空港に到着する必要があります。
空港とKL Sentralの往復所要時間を1時間とすると、2時間はクアラルンプール観光を楽しめる計算です。
慣れない海外で、かなりタイトなスケジュールで動く必要がありそうですね。帰国便に間に合わなくなるリスクを考えると、あまり現実的では無いような気がします。旅慣れた人向けではないでしょうか。
なお、マイル修行のことを英語ではマイレージラン(Mileage Run)と言います。イミグレーションで怪しまれたら、修行中であることを伝えれば大丈夫なはずです。たぶんね。
という訳で、私は入国しないでタッチする作戦をとりました。
入国しないKULタッチの条件
入国しないKULタッチをするには、以下の点が条件になります。
- 受託荷物が無い
- 帰国便のWebチェックインが完了している
- ホームプリント搭乗券またはモバイル搭乗券の準備が完了している
なお、JALはWebチェックインとホームプリント搭乗券・モバイル搭乗券を利用する方法をQuiCと呼んでいるみたいですね。一言でいうと、QuiCを使うことが入国しないKULタッチの条件です。
公式 https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/boarding/quic/
では、QuiCのそれぞれの条件ついて解説していきます。
受託荷物が無い
大きなスーツケースなど、機内に持ち込めない受託荷物があると、入国しないKULタッチはできません。
受託荷物は、入国した後のバッゲージクレームで受け取ることになるので。手荷物として、全て機内に持ち込む必要があります。
まぁ、タッチするような修行僧なら、荷物は最小限でしょうが。
帰国便のWebチェックインが完了している
通常、搭乗券はチェックインカウンターか自動発券機で発行する必要があります。
入国しないとなると、クアラルンプールでチェックインカウンターや自動発券機を利用できません。何とかして、帰国便の搭乗券を準備する必要があります。
入国しないKULタッチでは、日本出発前に帰国便のWebチェックインをしておきます。
JALはフライトの24時間前から1時間前であればWebチェックインが可能です。WebチェックインはPCやスマホでできます。
Webチェックインに方法はJALのサイトに記載されています。
公式 https://www.jal.co.jp/inter/boarding/webcheckin/flow/indv/
ホームプリント搭乗券またはモバイル搭乗券の準備が完了している
Webチェックインが完了すると、ホームプリント搭乗券またはモバイル搭乗券を手に入ります。
メールやiPhone/iPad(Walletを利用)でホームプリント搭乗券かモバイル搭乗券を入手できるので、これらを準備しておけばOKです。
入国しないKULタッチの実例
実際のフライト
まずは私が利用したフライトについてです。
- 【往路】2019年1月 JL723 NRT(11:50)→KUL(18:10) 国内発券 エコノミー
- 【復路】2019年1月 JL724 KUL(22:50)→NRT(06:35+1) 海外発券 プレエコ
国内発券のエコノミークラスで成田からクアラルンプールに行きました。
クアラルンプール国際空港では、帰国のフライトまでの約4時間、ラウンジでマッタリしてました。
そして、クアラルンプール発券のプレエコを利用して、同日の22:50発のフライトで成田に戻りました。
フライト前日に日本でWebチェックインする
KUL→NRTのフライト(JL724)は、クアラルンプールを現地時間22:50に出発します。
日本の方が1時間進んでいるので、フライト前日の日本時間23:50以降になれば、KUL→NRT(JL724)のWebチェックインが可能になります。
JAL国際線トップページからWebチェックインをクリックします。
私の場合は、クアラルンプール出発の24時間前を過ぎていたため、今すぐWebチェックインを選びました。
ここから先は、画面の案内に従って、必要事項を入力していけばOKです。
必要事項を入力していくと、搭乗券を発行する画面になります。次の3パターンから搭乗券の発行方法を選べます。
- メールで受け取る
- 印刷する
- iPhone / iPadで受け取る(Walletを利用)
メールで受け取るまたは印刷するを選ぶと、ホームプリント搭乗券のPDFを入手できます。
こちらはホームプリント搭乗券です。これを印刷しておけばOKです。
iPhone / iPadで受け取る(Walletを利用)を選ぶと、Walletに搭乗券を追加することができます。
こちらはWalletに登録したモバイル搭乗券です。
以上で、Webチェックインと搭乗券の発行は終了です。
入国しないKULタッチのメモ
ホームプリント搭乗券の方が無難
モバイル搭乗券でも問題無いとは思いますが、万が一、スマホがトラブったときが怖い。
また、使えないマレーシアのダメダメな地上係員に当たると、モバイル搭乗券を認めてくれないリスクも考えられます。
心配性の自分は、ホームプリント搭乗券を利用しました。
PLAZA PREMIUM FIRST LOUNGEは早過ぎて入れず
JGCで入れるラウンジは、PLAZA PREMIUM FIRST LOUNGEです。ホームプリント搭乗券にも記載がありますね。
私がラウンジに到着したは17:30でした。
通常であれば、KULのチェックインカウンターでPLAZA PREMIUM FIRST LOUNGEのインビテーションを貰えますが、入国していないのでインビテーションはありません。
ラウンジに入れるか心配でしたが、受付のスタッフに聞いたらOKとのことでした。
でも、「早過ぎるからNG。出発の約3時間前、19:00になったら来てね。」と、言われてしまいました。
と言うわけで、GOLDEN LOUNGE SATELLITEに行きました。GOLDEN LOUNGE SATELLITEは、ホームプリント搭乗券を見せたら、入れてくれました。
日本発のフライトのWebチェックインはしなくてもいい
このWebチェックインは、もちろん日本発の成田→クアラルンプールでも使えます。でも、日本発のフライトなら、別にWebチェックインしなくてもいいかなと。日本でタッチする訳ではないですし。
預け荷物が無いので、チェックインは自動発券機で完結します。わざわざチェックインカウンターに行く必要は無く、列に並ぶ必要はありません。
まぁ、この辺はお好みで。
まとめ
JALで入国しないKULタッチは可能でした。実際に私は、2回の入国しないKULタッチを実施してます。
以下の3点を押さえておけば、入国しないKULタッチはバッチリです。
- 受託荷物が無い、全て手荷物で機内に持ち込む
- 帰国便のWebチェックインをしておく
- ホームプリント搭乗券を印刷しておく
入国しなくても、ラウンジホッピングをして料理を食べたりお酒を飲んだりしていると、結構楽しめますよ。
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