アラスカ航空のマイルを利用して、JALビジネスクラスに3日間で4回搭乗して来ました。
成田から関西に行くのに、成田→ジャカルタ→成田→桃園→関西という変態的なルートを飛んでいます。
アラスカ航空的には、これらのフライトは片道扱い。25,000マイルで搭乗できてしまいます。必要な25,000マイルは、バイマイルで購入しました。かかったコストはたったの57,500円です。1フライト当たり約15,000円です。
ただし制約もあり、日本発着の場合は経由地での乗り継ぎは24時間以内とする必要があります。従って観光はゼロ、JALビジネスクラスに乗ることが目的の乗りヒコです。
今回は3フライト目の成田→桃園のフライトについてです。ビジネスクラスはJAL SKY SUITE IIです。個室感やプライベート感が無いため好みが分かれるかも知れませんが、短距離アジア線としては十分すぎるスペックでした。
フライト情報
搭乗年月 | 2018年8月 |
航空会社 | JAL |
フライト | JL809 東京/成田(NRT) → 台北/桃園(TPE) |
機材 | B767-300ER JA608J |
クラス | ビジネスクラス (JAL SKY SUITE II) |
運賃種別 | - |
マイル | 積算対象外 |
FOP | 積算対象外 |
座席 | 6K |
備考 | アラスカ航空マイル利用 |
搭乗記
マレーシア航空の欠航でゲート前がカオス
搭乗ゲートは99番。99番ゲートに到着すると、正面の98ゲートに人だかりが。マレーシア航空のMH89便 成田→クアラルンプール線が欠航になったらしく、荷物の返却手続きなどのため、人が集まっている模様。
プライバシー保護のため、写真は敢えてぼかしています。
自分は当事者ではないので、外野から眺めてました。欠航の理由は機体メンテナンスのためとアナウンスがありました。何で機体メンテナンスが必要になったかまでは説明がありませんでした。
それとなく乗客の話を聞いていると、マレーシア航空に電話しても日本語窓口はやってないらしく、英語対応が必要とのことを言ってました。問い合わせをした人の中には英語ができない人もいるらしく、話をすることができなかったらしい。
再出発は、翌日の12時にだそうです。
人が集まっておりゲート前のベンチが空いておらず、30分近く立っている羽目になりました。
JAL SKY SUITE II
今回のフライトのビジネスクラスはJAL SKY SUITE IIです。座席は6K、R側の最後部座席です。
つい2時間前まで乗っていたB787と比べると、B767には時代を感じてしまいます。B787の機内は全体的に綺麗な白色系な感じ。一方のB767は年季が入った感じの白色系とでも言いますか。しかもウインドウシェードが下りていて、機内が更に薄暗く、照明により機内全体が夕焼の様な色合いになっているので、余計に時代を感じでしまいました。
写真はホワイトバランスと明るさを調整していますが、実際はもっと薄暗かったです。
JAL SKY SUITE IIというネーミングから、B777やB787で採用しているJAL SKY SUITE の進化版の印象があります。しかし実際にはB767専用のシート。B787よりも狭いB767のスペースを上手く活用しているんでしょうが、狭く感じました。スペック的にはシート幅(アームレスト間)は共に52cmと同じなんですが。
シートのレイアウトは1-2-1列のタイプです。窓側の席は個室感はありませんが、ソロシートになります。機体中央の列を選べば、サイドテーブルを挟みますが、ほぼペアシートになります。
個人の感想になりますが、JAL SKY SUITE II は全体的に洗練された感じがしませんでした。最近はフラットでシンプルかつ機能的なデザインのシートが多い気がしますが、JAL SKY SUITE II にはそれが無い印象です。モニターは縁が出っ張っていたり、機内誌等のホルダーがモニターの横にあったり、収納してあるテーブルが出っ張っていたりと。
目の前がザワついている感じでした。
リクライニングするためボタンを押すと、「ガクッ、ガクッ、ガクッ」と動きました。私のシートだけ調子が悪かったのかもしれませんが、イケてませんでした。
フライト前のCAさんのご挨拶
席に着くと、早速CAさんからのご挨拶がありました。このときの黒ジャケットのCAさんは若めな感じ。
本日はお仕事ですかぁ?
いえ、旅行です。
お一人ですかぁ?
はい、一人です。
何でしょう、この意味の無い会話。ビジネスクラス乗り継ぎをしていることをカミングアウトしても良かったのですが、説明が面倒なのと、この後で弄られても恥ずかしいので、愛想の無い感じで終わらせました。
しばらくして、今度は白ジャケットの偉いCAさんからのご挨拶。しかも、自分のフライトをチェックしていて、少なくともこの後のフライトはバレていました。
ご挨拶が遅れて申し訳ございません。客室を担当しますxxと申します。ご予定を拝見させて頂きました。明日には関西へお戻りになられるんですよね。お忙しいですね。
そ、そうですね。(汗)
心の中では、
忙しくは無いですよぉ、乗りヒコとして趣味で乗っているのでぇ。
と切り返したかったのですが、突然のことで動揺してしまい、切り返せませんでした。
これはきっと、最初の若いCAさんの仕返しをしに来たに違いありません。
マイル修行や乗りヒコをするなら、メンタルの修行と気の利いた言葉を返せるようにしておかないと、CAさんとの会話が楽しめないですね。
離陸
JL809は18:00成田発のフライトです。滑走路に向けてタキシングしている最中には、日が沈み始めています。離陸すると、直ぐに日は完全に沈み、夜間フライトとなります。
機内食
短距離なのでワンプレートでの提供です。テーブルクロスや陶器の食器などが、ビジネスクラスであることを強調していると思います。
前菜的な位置づけのエビとホタテの盛り合わせです。
ごく普通のハンバーグと盛り合わせです。味は美味しかったとおもいます。白米が食べたくなる味付けですね。
デザートはハーゲンダッツです。JALのHPで公開されている機内食のメニューを見ると、エコノミークラスでもハーゲンダッツは提供されています。ビジネスクラスだからというわけではありません。
何と比較するかで評価が異なるJAL SKY SUITE II
今回の旅行では、JAL SKY SUITE III → JAL SKY SUITE → JAL SKY SUITE II と乗り継いでいます。そのため、JAL SKY SUITE IIとの比較対象は、自然とJAL SKY SUITE と JAL SKY SUITE III となります。これらと比較すると、JAL SKY SUITE II は私の中では満足度が低めでした。
一人で搭乗しており、個室感とかプライベート感を重視しているので、JAL SKY SUITE IIの評価が相対的に低くなってしまいました。
このような感想を書くとJAL SKY SUITE IIはダメなのかと思われてしましますが、そんなことは全然ありません。確かに個室感はありませんが、窓側はソロシートですし、フルフラットにもなるので、JALやANAのB767の旧型ビジネスクラスと比較すると雲泥の差です。短中距離の路線なら十分なスペックです。
また、JAL SKY SUITE IIを搭載したB767-300ERは、主にアジア、グアム、ハワイなどのリゾート路線に就航しています。リゾート路線なので一人で乗るというよりは、夫婦、家族、友人などで搭乗する人が多いのでしょう。そうなると、個室感とかプライベート感よりも、会話ができるJAL SKY SUITE IIの設計は正しいと思いました。
この後は、台北で一泊して関西に向かいます。
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