JAL国内線の当日アップグレードとは、搭乗日当日にクラスJやファーストクラスに空席があれば、有償でアップグレードできるサービスです。
事前に購入するよりも、当日アップグレードの方がお得な場合も多く、とっても人気のサービスとなっています。
ただし、必ず当日アップグレードができるとは限らず、成功させるにはコツが必要。
今回は、JAL国内線アップグレードの基本情報と、当日アップグレードを成功させるためのコツについて、実体験から解説します。
- JAL国内線 当日アップグレードの基本情報とメリット
- JAL国内線 当日アップグレードを成功させるコツ
当日アップグレードのコツ 3時間前にスマホで申し込み
JAL国内線の当日アップグレードのコツについて、結論から申し上げます。
当たり前かもしれませんが、これしか無いんですよ。
JAL国内線の当日アップグレードは先着順。アップグレード成功の確率を上げるには、とにかく早くアップグレードに申し込む必要があります。
JAL国内線 当日アップグレードの基本情報
最初に結論を書きましたが、これだけでは記事としてダメダメなので、私の実体験を踏まえつつ、JAL国内線アップグレードについて解説してきます。
JAL国内線アップグレードのJAL公式ページはこちらです。
JAL公式 当日アップグレード
多くの運賃で当日アップグレード可能
当日アップグレードは、多くの運賃が対象になっています。
- フレックス
- セイバー
- スペシャルセイバー
- 往復セイバー
- 株主割引
- プロモーション
- JALカード割引
- ビジネスフレックス
- 離島割引
- 特定路線離島割引
- JAL国内線特典航空券
- JALカード navi割引
- どこかにマイル
- 個人包括旅行運賃
当日アップグレードを利用すれば、安い普通席で予約して、上位クラスの追加料金を払うだけで、上位クラスを利用できます。
さらに、特典航空券も当日アップグレードの対象。
特典航空券でタダで発券すれば、格安でクラスJやファーストクラスに搭乗できます。
出発3時間前からスマホで手続き可能
2023年4月12日から、JALアプリ、JAL Webサイトからアップグレード手続きができるようになりました。
手続き開始は、出発時刻の3時間前から。
時間になると、JALアプリに「当日アップグレード」のボタンが表示されます。
対象クラスに空席があることが条件
ほぼ全ての運賃でアップグレード可能ですが、必ずアップグレードできるとは限りません。
条件として、アップグレード対象クラスに当日空席がある必要があります。
当日に空席があるかどうかは、JALの予約サイトで検索すれば確認できます。
満席であっても、空席状況は直前まで変動するため、アップグレードしたい場合は細かくチェックする方が良いですね。
アップグレード空席待ちも可能
当日空席がない場合でも、アップグレード空席待ちをできます。
何らかの理由により空席ができた場合は、空席待ちをしている人に、順番に割り当てられていきます。
アップグレード空席待ちは先着順ですが、空席ができた場合は、上級会員が優先的に割り当てられていきます。
ここで大事な情報。
JALマイレージバンクの一般会員が、どんなに早くアップグレード空席待ちに申し込んでも、後から申し込みをした上級会員が優先されます。
私の実体験からの感覚ですが、JALマイレージバンクの一般会員だと、アップグレード空席待ちでアップグレードできる可能性はかなり低いです。
最低でもJGC会員かサファイヤ会員でないと、当日アップグレードは厳しいです。
当日アップグレードのメリット
クラス料金だけで上位クラスに搭乗可能
当日アップグレードは追加料金が発生しますが、事前にクラスJやファーストクラスで購入するよりも、お得になる場合があります。
こちらは、羽田→那覇の片道で、適当な日付とフライトで検索した結果です。
まとめると、以下の表のようになります。
クラス | プロモーション | セイバー | フレックス |
---|---|---|---|
普通席 | 7,210円 | 19,970円 | 48,240円 |
クラスJ | − | 23,270円 | 55,830円 |
ファースクラス | − | 33,170円 (満席) | 65,730円 |
普通席のプロモーション運賃だと、たったの7,210円で羽田から那覇へ行けます。普通席だとかなりお得ですね。
今回検索した結果では、クラスJとファーストクラスは、セイバーかフレックスで予約する必要あり。
安い方のセイバーだと、クラスJで23,270円、ファーストクラスで33,170円(満席のため購入不可)と、かなりお高い運賃です。
こんなに高額なら、少なくとも私は購入する気にはなりません。
当日アップグレード料金はと言うと、羽田-那覇のアップグレード料金はこちら。
- 普通席からクラスJへのアップグレード:3,300円
- 普通席からファーストクラスへのアップグレード:13,200円
- クラスJからファーストクラスへのアップグレード:9,900円
事前にファーストクラスを購入すると33,170円もかかるのに、当日アップグレードだとプラス13,200円でファーストクラスに乗れることに。
合計すると以下のようになります。
- 普通席プロモーション運賃:7,210円
- 当日アップグレード料金:13,200円
- 合計:20,410円
20,410円でファーストクラスに乗れるなら、かなりお得ですよね。
アップグレード後のクラスでマイル・FOPが貯まる
当日アップグレードをすると、貯まるマイルやFOPもアップグレード後のクラスのマイル・FOPが加算されます。
マイルやFOPを貯めている人にっては、嬉しいですね。
特にJGC修行をしている場合、効率良くFOPを貯めることができるので、当日アップグレードは非常に有効な手段になります。
ただし注意も必要。
クラスJやファーストクラスにアップグレードしても、必ずしもFOP単価が良くなるとは限りません。
クラス | 普通席 | 普通席→クラスJ | 普通席→ファースト |
---|---|---|---|
マイル | 738マイル | 836マイル | 1,230マイル |
FOP | 1,676FOP | 1,872FOP | 2,660FOP |
アップグレード料金 | – | 3,300円 | 13,200円 |
(参考)運賃合計 | 9,630円 | 12,930円 | 22,830円 |
(参考)FOP単価 | 5.7円 | 6.9円 | 8.6円 |
この例だと、当日アップグレードしないで普通席を利用した方が、FOP単価は良い結果に。
JGC修行のコストを優先するなら、普通席の方が良い場合もあります。
当日アップグレードのデメリット
ファーストクラスへの当日アップグレードは困難
JAL国内線ファーストクラスは非常に人気があり、予約時点で満席になっている場合が多いです。
特に羽田-那覇は人気が高いですね。
運良くファーストクラスに空席ができたとしても、アップグレード空席待ちは争奪戦に。
アップグレード空席待ちは上級会員が優先されるので、上級会員以外でファーストクラスにアップグレードできる確率はかなり低いのが現状です。
はっきり言って、上級会員以外がファーストクラスにアップグレードできる確率はほぼゼロです。
ここからは、私の経験になります。
JGC修行や旅行で、羽田-那覇のフライトには20回以上搭乗しており、ほぼ毎回ファーストクラスへの当日アップグレード空席待ちをしています。
運良く1回だけ普通席からファーストクラスへのアップグレードに成功したことがあります。このときはJGCプレミアでした。
この1回以外は、ダイヤモンドステータスのときでも、ファーストクラスへの当日アップグレードに成功することはありませんでした。
ファーストクラスの場合、当日アップグレードは期待しないで構えている方がいいと思います。
ファーストクラスのサービスを受けられない場合あり
JAL国内線ファーストクラスにアップグレードすると、ファーストクラスのサービスを受けることができます。
専用保安検査場、ダイヤモンド・プレミアラウンジ、優先搭乗など、最上級のサービスを体験することができます。
特にダイヤモンド・プレミアラウンジは、国内線の最高峰のラウンジであり、一度は訪れてみたいラウンジです。
しかーし、ファーストクラスでアップグレード空席待ちとなると、搭乗直前までアップグレードに成功するかわかりません。
そのため、専用保安検査場、ダイヤモンド・プレミアラウンジ、優先搭乗といった、搭乗前のファーストクラスのサービスは受けることができません。
個人的には、ダイヤモンド・プレミアムラウンジが使えないのは残念ですね。
まとめ
JAL国内線の当日アップグレードについて、基本情報とテクニックを実体験から解説しました。
ポイントは以下の通りです。
- 出発時刻の3時間前に、スマホアプリで手続きする。
- 当日アップグレードを利用すると、事前発券より安く上位クラスに搭乗できる場合あり。
- アップグレード空席待ちは、上級会員以外は成功確率が低い(特にファーストクラスの場合)
必ず当日アップグレードできる訳ではないので、あまり期待しないで待っている方が良いですね。
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