クアラルンプール国際空港(KLIA)の国際線ターミナルにはいくつかラウンジがあります。その中でも、マレーシア航空のゴールデンラウンジ(Golden Lounge)は、KLIAの他のラウンジとは比べ物にならないほど広いスペースでとっても快適。
マレーシア航空はワンワールドに加盟しているため、JGCで利用することが可能です。
また、ANAの指定ラウンジにもなっており、プレエコやビジネスクラス、プラチナ・ダイヤモンド・SFCでも利用できます。
何回かゴールデンラウンジを利用したのでレポートしてきます!
KLIAのゴールデンラウンジについて
基本情報
営業時間 | 24時間営業 |
場所 | 制限エリア、サテライトターミナル 2F WEST ZONEの突き当り |
飲食 | 食事、軽食、アルコール、ソフトドリンク |
設備 | 新聞、雑誌、WiFi、シャワールーム、仮眠室、ファミリースペース |
マレーシア航空の本拠地のということもあり、24時間営業しています。
シャワールームもあるため、暑いマレーシアで観光しても、サッパリしてから飛行機に乗ることができますね。
利用資格
航空会社 | 利用資格 |
---|---|
マレーシア航空/ワンワールド加盟航空便 | ファーストクラス ビジネスクラス ワンワールドエメラルド ワンワールドサファイア(JGC含む) |
ANA | ビジネスクラス プレミアムエコノミークラス ANAダイアモンド ANAプラチナ スターアライアンスゴールド(SFC含む) |
スカイチーム | スカイチームエリートプラス ファーストクラスまたはビジネスクラス搭乗者(KLMオランダ航空、エールフランス航空、中国東方航空 大韓航空、ベトナム航空) |
JALの指定ラウンジは、Plaza Premium First LoungeとCathay Pacific Loungeであり、ゴールデンラウンジは指定ラウンジではありません。ですが、JGCなどのワンワールドサファイアステータスやビジネスクラス搭乗者であれば、ゴールデンラウンジを利用できます。
なお、JALプレエコの搭乗者はCathay Pacific Loungeが指定ラウンジであり、ゴールデンラウンジは利用できません。
ゴールデンラウンジはワンワールドのマレーシア航空のラウンジですが、ANAの指定ラウンジにもなっています。なお、ANA以外にもアライアンスに関係無く提携している航空会社もあります。(KLMなど)
ファーストクラスやワンワールド・エメラルドの搭乗者は、Golden Lounge Firstに案内されます。
アクセス
ゴールデンラウンジは、制限エリアのサテライトターミナルにあります。メインターミナルからサテライトターミナルへは、エアロトレインに乗車して移動します。
サテライトターミナルに到着し、エアロトレインの進行方向と逆を振り向くと、2階にゴールデンラウンジが見えます。場所は、WEST ZONEの突き当りになります。
ラウンジ訪問
ラウンジエントランス
WEST ZONEの突き当たりにゴールデンラウンジはあります。
ラウンジのエントランスです。搭乗券を見せるだけで、何も聞かれることなくラウンジへ通してくれました。
右側がファーストクラス、左側がビジネスクラスのラウンジとなっています。
ファーストクラスやワンワールド・エメラルドの搭乗者は、ファーストクラス用のGolden Lounge Firstに案内されます。
私はJGC会員ですので、ビジネスクラスのラウンジを利用しました。
バーカウンター
左側のビジネスクラスのラウンジエリアに向かう途中に、バーカウンターがあります。マレーシアはイスラム教が大多数を占めており、アルコールには厳しいお国柄です。バーカウンターはラウンジエリアとは別になっています。
このときの時間は18:30頃ですが、バーカンターには数名いるだけした。
シャンパンで喉を潤おそうと思いましたが、シャンパンは無いとのこと。代わりにスパークリングワインをいただきました。
バーカウンターからは、駐機場を見渡すことができます。
このときはKULタッチの真っ最中。乗ってきたJALのB787-9を見ながらの一杯です。4時間後には、このB787-9で成田に戻ります。
ラウンジエリア
ラウンジ全体
私が訪れたときは、ラウンジエリアの入口にはなぜかクマさんが。パディントンかと思いきや、スイスの時計メーカーであるORISとのコラボのようです。
ラウンジエリアの第一印象はかなり広いです。この写真は、ラウンジエリアの入口から少し入ったところ(ORISのクマさんの後ろ)から撮影してます。
私が訪れた時間は18:30頃ですが、この時間のラウンジは比較的空いていました。
20:00頃になると、おそらくJAL便やMH便のチェックインを終えた日本人だと思いますが、日本人が増えてきました。
JGC会員はPLAZA PREMIUM FIRST LOUNGEが指定ラウンジになっています。PLAZA PREMIUM FIRST LOUNGEは、ファーストと付くだけあって食事のレベルは高いです。しかし、スペースが広くありません。
JALのフライト間近になると日本人が占拠して、宴会並みに騒がしくなることも。
開放感のあるラウンジで落ち着きたいなら、PLAZA PREMIUM FIRST LOUNGEよりもゴールデンラウンジの方が個人的には良いと思いました。
食事
国際線のラウンジといったらやっぱり食事!
ゴールデンラウンジの食事は結構充実しています。ビュッフェのバリエーションは、アジアな感じの料理からパスタ類もあります。
何回かゴールデンラウンジを訪れていますが、日によって若干メニューが違います。
別の日に訪れた日は、こんな感じでした。
サラダやフルーツもあります。
サラダは補充されておらず、バリエーションが乏しくみえますね。補充されているときであれば、サーモンやポテトサラダなどもあり、充実しているバリエーションだと思います。
サンドイッチやバーガーもあります。ボリュームは少なめですね。バーガーは冷えていますが、頼めば温めてくれます。
フルーツを絞ったジュースもありました。濃厚で美味しかったです。
ソフトドリンクは缶ジュースで提供されていました。バリエーションは多くはないですね。
写真はありませんが、この他にはヌードルバーもあります。
スイーツ
スイーツ類も、日によってバリエーションが変わっています。
オーダーすれば焼きたてのワッフルも頂けますが、スイーツ類はそれほど充実していない印象です。
カフェコーナー
ANAラウンジやサクララウンジにあるようコーヒーマシンも置いてありますが、注文することも可能です。バリスタとはいきませんが、ラウンジスタッフがコーヒーを入れてくれます。
見てるだけではアレなので、カフェラテをいただきました。
トイレ
ラウンジの一番奥にはトイレとシャワールームがあります。まずは男性用のトイレをご紹介します。
写真では切れていますが左側には男性用の小便器があります。右側の扉の中は、個室タイプのトイレになっています。
個室タイプのトイレは、非常に清潔に保たれています。東南アジアとは思えない清潔さです。個室の中に洗面所がありますね。
シャワールーム
トイレを奥に進むとシャワールームがあります。シャワーを浴びたい場合は、トイレ&シャワールームの入口でスタッフの人に伝えて、タオルをもらう必要があります。
空いているシャワールームであれば、自由に入ってOKとのことです。
シャワーの他にはトイレと洗面所があります。
ドライヤーは注意が必要です。シャワールーム内には備え付けられていません。スタッフの人に頼んで、事前に借りる必要があります。
たまたま私が利用したときだけかもしれませんが、利用する前からマットがビチャビチャと湿っていました。(写真はシャワーを浴びた後に撮影しており、シャワールーム内が濡れてます。)
ちゃんと清掃されていないのかと思い別のシャワールームに移動しましたが、こちらもマットが湿っていました。全体的には綺麗なシャワールームですが、マットだけは不快でしたね。
レインシャワータイプのみで、ハンドタイプのシャワーはありません。水圧は強くはありませんが、Plaza Premium First Loungeよりはマシでした。
シャンプー、ボディーソープ、荷物を整理する台、洗面所などもあります。
仮眠室
仮眠室もあります。
男性用の仮眠室には、簡易ベッドが5台ありました。
ラウンジは24時間営業なので、乗り継ぎによっては、この仮眠室で一晩過ごすといった使い方もできそうです。
ただし、ロッカーはありませんので、荷物は要注意ですね。
まとめ
クアラルンプール国際空港(KLIA)のマレーシア航空のゴールデンラウンジは、マレーシア航空の本拠地ということもあり、KLIAの他のラウンジと比べ物にならないくらい広く、力の入れ具合を感じました。
成田や羽田のANAラウンジやサクララウンジは、広さ的にはゴールデンラウンジと同等かそれ以上かもしれません。しかし、椅子がソファーが狭い間隔で敷き詰められ、時間によっては激混みです。
ゴールデンラウンジは、ただスペースが広いだけはなく、椅子やソファーはゆとりある間隔で配置されているため、とっても落ち着きます。
食事のバリエーションも充実しており、マレーシアやアジア系以外の料理も充実しているため、食事に困ることは無いと思いました。
とはいえ、料理のレベルはPLAZA PREMIUM FIRST LOUNGEの方が上だと思います。
食事だけPLAZA PREMIUM FIRST LOUNGEで済ませて、その後はゴールデンラウンジでマッタリするといった使い方が、個人的には良いかなと感じました。
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