導入している航空会社も増えてきたプレミアムエコノミークラス(以下、プレエコ)は、エコノミークラスとビジネスクラスの中間に当たるクラスです。
ビジネスクラス程ではありませんが、エコノミークラスよりも広々したしたシートが売りのクラスですね。なかには、アメニティーが充実していたり、ちょっと豪華な機内食を提供するエアラインも。
もちろん、我らが日本の翼、JALも機材によりますがプレエコを導入しています。
ここ最近JALプレエコが続いていたので、JGC会員として、JALプレエコの感想をまとめてみたいと思います。
JALプレエコ遍歴(2017年〜2019年)
2017年〜2019年にかけて、以下の路線でJALプレエコに搭乗してきました。
路線 | 搭乗回数 |
---|---|
成田→ダラス・フォートワース | 3回 |
シカゴ→成田 | 1回 |
ロサンゼルス→成田 | 1回 |
成田→クアラルンプール | 1回 |
クアラルンプール→成田 | 2回 |
ジャカルタ→成田 | 1回 |
上海→羽田 | 1回 |
2019年に入ってからはJGC修行などの影響で、3ヶ月間で5回もJALプレエコに搭乗しています。さらに今後もプレエコに乗る予定アリです。
もっと乗ってる人も居るとは思いますが、自分的には乗り飽きましたね。
前提条件
私はJGC会員であり、一応JAL上級会員の端くれです。そのため、ラウンジ、ボーナスマイル、事前座席指定など、様々な特典を受けることができます。
JGC会員&私個人の視点からレビューしていきます。もちろん異論反論もあるかと思いますが、個人の視点からのレビューですのでご注意ください。
JALプレエコのWebサイトを見ると、こちらの6点の特徴やサービスを推しているように見えます。
- シート
- お食事
- お飲み物
- 機内エンターテイメント
- アメニティ・その他
- 空港・ラウンジ
という訳で、これらのポイントに加えて、運賃、マイル積算率、アップグレードについて見ていきます。
JALプレエコのメリットについて考える
プレエコとエコノミーの運賃
最初に、一番重要な価格についてチェックしていましょう。
適当な日付でプレエコとエコノーの運賃を検索してみました。路線はクアラルンプールとニューヨークで検索していますが、特に意図はありません。
あえて言えば、クアラルンプールは私がよく使うくらいでしょうかね。
プレエコ運賃 | エコノミー運賃 |
---|---|
価格をまとめると以下のようになります。
路線 | プレエコ | エコノミー | 価格差 |
---|---|---|---|
東京 = クアラルンプール | 130,140円 | 73,140円 | 1.8倍 |
東京 = ニューヨーク | 326,150円 | 132,150円 | 2.5倍 |
価格差は路線によると思いますが、2倍前後の価格差がありそうですね。
この価格差に見合ったメリットを見いだせるかがポイントになってくるでしょう。
もし、この価格差を何も考えずに許容できるブルジョア階級の人なら、プレエコを予約しちゃって良いと思います。
私みたいな下層階級の人は、2倍の価格差を見いだせるか、ちゃんと考えないといけません。
シート
プレエコと言ったらやっぱりシート!
エコノミーよりもシートピッチやシート幅が広くて、ゆとりあるシートを提供してくれます。
機材により多少の違いがありますが、B787のプレエコとエコノミーのシートスペックはこんな感じです。
ピッチ・幅 | プレエコ | エコノミー |
---|---|---|
シートピッチ | 約107cm | 約84cm |
シート幅(アームレスト間) | 約49cm | 約48cm |
プレエコのシートピッチは申し分ありません。バルク席や非常口席ではない通常のプレエコのシートでも、快適に過ごすことができます。
シート幅(アームレスト間)は、プレエコもエコノミーも殆ど違いが無いですね。これは意外でした。でもプレエコは肘掛が幅広なので、隣席の人との間隔は広いです。特に、隣席の人がデブの場合や、肘掛を占有する外国人の場合は、プレエコの方が快適に過ごせそうです。
とまぁ、プレエコの座席はシートピッチが広く、どの席でも快適に過ごすことができると言えますね。
ここからは、私個人の視点で見ていきます。
確かに、プレエコはシートピッチやシート幅(肘掛を含む)が広く、快適であることは経験済みです。
でもね、JGC会員であれば、エコノミークラスの非常口席を事前指定することができちゃう訳ですよ。もちろん、空席がある場合に限りますが。
非常口席を指定できれば、シートピッチは無限と言って良いでしょう。脚を伸ばし放題ですから。
また、エコノミークラスでも、肘掛を占有しない良識ある人がお隣様なら、シート幅もそれほど気になりませんね。個人の感想としてはですが。
さらに、プレエコはプライバシーパーティション、大型テーブル、フットレスト、レッグレストなどがありますが、別に無くてもどうって事ありません。
機内食
プレエコの機内食はエコノミーと同じです。
以上。
えー、高い金払ってるのに、エコノミーと一緒かよ。プレエコの機内食はエコノミーよりも豪華なエアラインのあるのに。
上の写真はどちらも成田→クアラルンプール線の機内食です。搭乗している時期が違うのでメニューは違いますが、どちらも同じような機内食ということがわかりますね。
違う点は軽食くらいだと思います。
プレエコはメニューが配られます。メニューには軽食としてうどんですかいが載っています。
機内で食べるカップ麺はやっぱり特別。普段カップ麺は食べませんが、機内だとついつい頼んでしまうんですよねぇ。
でもね、よく考えてみてください。たかが小さいカップ麺ですよ。
ドリンク
プレエコのドリンクのメニューは、エコノミーよりも少しだけ充実しています。
ドリンクのメニューを見ると、シャンパン、焼酎、ペリエにプレエコ限定のマークがあります。本当に少しだけですね。
機内エンターテイメント
プレエコのメリットは、モニターが大きいこととノイズキャンセリングヘッドフォンが提供されること。しかもソニー製ですよ。音漏れも殆どなく、快適なヘッドフォンです。
私の楽しみ方としては、JAL Specialという音楽特集を聞いています。毎月テーマを変えて音楽を特集しています。
ノイズキャンセリングヘッドフォンは快適ですが、所詮はヘッドフォンです。
アメニティー・その他
プレエコの搭乗すると、シートにはアメニティーセットがプリセットされてます。気になるアメニティーはというと、マスク、アイマスク、耳栓、歯ブラシセット、スリッパの5点です。
人によると思いますが、使います?
自分は歯ブラシセットとスリッパしか使いません。しかも、歯ブラシセットはラバトリーに行けば、エコノミーでも置いてあります。数は少ないですが。
JGC持っていれば、サクララウンジで歯ブラシセットはもらえます。自分いつも2セットもらい、往復のフライト分を確保してます。
メリットはスリッパくらいですね。
空港・ラウンジ
シート以外でエコノミークラスと大きな差があるのは、空港でのサービスやラウンジの利用ではないでしょうか。
ラウンジ
国内の空港であれば、庶民の憧れ、JALサクララウンジに入れちゃいます。
海外の空港でも、ホノルル、サンフランシスコ、フランクフルト、バンコク、マニラの5箇所にはサクララウンジがあります。その他の空港でも、ワンワールド系航空会社のビジネスクラス用ラウンジを利用できます。
専用チェックインカウンター
プレミアムエコノミー専用の優先チェックインカウンターを利用できます。海外でプレエコ専用チェックインカウンターが無い場合は、ビジネスクラスのチェックインカウンターを利用できます。
エコノミークラスのチェックインカウンターは混雑することが多いので、これはメリットですね。
プライオリティバッゲージサービス
到着時には、受託荷物がファーストクラス、ビジネスクラスに次いで受け取ることができます。
空港・ラウンジに関しては、プレエコのメリットがありそうですね。
でもね、JGC会員はエコノミークラスの場合でも、これらのメリットを享受できる訳ですよ。と言う訳で、JGC会員にとってはメリットとは言えませんね。
マイル積算率
多くの人が購入するであろうエコノミーの割引運賃だと、マイル積算率は30%〜50%です。一方、プレエコは積算率が100%となる事が多いです。マイル積算率の観点だとプレエコはメリットがありますね。
またマイルだけでは無くFOPも貯まりやすいです。JGC修行をするには最適な運賃です。
アップグレード
積算率100%のプレエコであれば、ビジネスクラスへアップグレードすることができます。アップグレードはマイルを使うことで可能です。
テキトー的、JALプレエコの評価
JGC会員として、JALプレエコにメリットがあるか考えてみました。
結論としては、エコノミークラスでもバルク席や非常口席を確保できるなら、敢えてプレエコに乗る理由は無いと思いました。
FOP単価を考慮しなくて良い普通の旅行であれば、エコノミーを選ぶと思います。だって、エコノミーの方が圧倒的に安いので。
もしくは、セールや海外発券を使って、安い運賃でプレエコを予約できるなら利用はアリ。アップグレードも狙えますし、JGC修行にも向いてます。
いろいろ書きましたが、個人的な意見ですし、JGCを持っている前提の評価です。また、エコノミークラスで非常口席やバルク席を取れなければ、プレエコの方が100%快適です。その点はお忘れなく。
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