日本の主要空港である羽田空港の国際線において、JALは「JALファーストクラスラウンジ」を提供しています。
JALファーストクラスラウンジは、国内だと羽田空港と成田空港にしかないJAL最高峰のラウンジ。
寿司職人が握るお寿司、メニュー豊富な料理やお酒、さらにはシューポリッシュなど、様々なサービスが提供されています。
本記事では、羽田空港国際線「JALファーストクラスラウンジ」のサービス、実際にラウンジを利用したレビュー、ラウンジを満喫するためのコツについてご紹介します。
- JALファーストクラスラウンジの基本情報と提供されるサービス
- JALファーストクラスラウンジを満喫するためのコツ
羽田空港国際線 JALファーストクラスラウンジ 基本情報
ラウンジの基本情報
場所 | 羽田空港 第3ターミナル 出国審査通過後の制限エリア 112番ゲート向かいのエスカレータで上がった4階・5階 |
営業時間 | 6:00~25:55 |
ダイニング | JAL’s Table(メインダイニング) JAL’s SALON(バーラウンジ) 鮨 鶴亭 |
サービス・設備 | RED SUITE(ライブラリールーム、ギャラリールーム、プレイルーム、バールーム) ラウンジサービス シューポリッシュ シャワールーム 通話ブース クローク マッサージチェア プリンター・コピー・ファックス 喫煙室 トイレ |
JAL公式サイト | 羽田空港国際線 JALファーストクラスラウンジ |
ラウンジの利用資格
羽田空港のJALファーストクラスラウンジの入室資格は下記の通りです。
- JALファーストクラス利用者 + 同行者1名
- JMBダイヤモンド会員 + 同行者1名
- JGCプレミア会員 + 同行者1名
- ワンワールド加盟航空会社のファーストクラス利用者
- ワンワールドのエメラルド会員
- JGC Five Star会員とその家族
JMBサファイアやJGC会員では利用できません。また、ビジネスクラス利用者も利用できません。
限られた人しか利用できない最高峰のラウンジです。
ラウンジの場所
羽田空港国際線JALファーストクラスラウンジは、出国審査通過後の制限エリアにあります。
保安検査場(中央)を抜けて、出国審査を済ませたら、左へ。
112番ゲート付近に行くと、「航空会社ラウンジ 4F」の標識が天井に見えてきます。
左側にJALファーストクラスラウンジの看板もあるので、迷うことはないでしょう。
大きな「F」の文字の看板。JAL FIRST CLASSと書かれており、丁寧に「サクララウンジ」の場所の案内も記載されています。
JALファーストクラスラウンジの利用対象者以外を寄せ付けない印象。
奥へ進むと、エントランスに続く専用エスカレーターが見えてきます。
JALファーストクラスラウンジは4階。
4階へ上がるとエントランスがあります。
羽田空港国際線 JALファーストクラスラウンジを満喫するには?
JALファーストクラスラウンジがどのようなラウンジかは後述しますが、とても素晴らしいラウンジです。
ビジネスクラスラウンジの「サクララウンジ」よりもワンランク上の最高峰のラウンジになっています。
- いつでもオーダー式の料理を注文できる、職人が握るお寿司もオーダーできる。
- お酒の種類が豊富、高級なシャンパンも飲める。
- 様々なタイプのテーブルや席があるので、仕事などの作業もでき、家族や友人との会話も弾む。
あまりにも快適なラウンジのため、食事をして、お酒を飲んで、シャワーを浴びて、ゆっくりしていたら、あっという間に2時間は過ぎます。
搭乗開始時刻の2時間前だと、時間に余裕が無くてバタバタして、かえって気疲れするかもしれません。
JALファーストクラスラウンジを満喫したいなら、搭乗開始の3時間くらい前に行くことをおススメします。
JALファーストクラスラウンジの利用時間制限はありません。フライト当日であれば、何時間でも利用できますし、入退室も何回もできます。羽田空港のJALチェックインカウンターは、早朝からオープンしています。極端な話、早朝にラウンジに入室して、深夜のフライトに乗ることも可能です。
利用時間や入退出の制限は無いですが、常識の範囲内で利用しましょう。
なお、JALファーストクラスラウンジは24時間営業ではありません。フライト前日の夜にラウンジに入って、翌日早朝のフライトまでラウンジで過ごすといった使い方はできません。
ラウンジを構成する5つのエリア
羽田空港国際線JALファーストクラスラウンジは4階と5階に分かれており、大きく以下のエリアに分かれています。
エリア | フロア | 概要 |
---|---|---|
JAL’s Table | 4階 | オーダー式料理やアルコールを頂けるメインダイニング |
鮨 鶴亭 | 4階 | 職人さんが握る本格的なお寿司を頂けるダイニング |
RED SUITE | 4階 | ライブラリールーム、ギャラリールーム、プレイルーム、バールームの4つのゾーンで構成された特別な空間 |
JAL’s SALON | 5階 | バーカウンターがあり、食後のお酒を楽しめる空間 |
ラウンジ | 4階/5階 | フライト前に寛げる空間 |
上記エリア以外にも、通話ブース、シャワールーム、クローク、マッサージチェアといった設備もあり。
羽田空港国際線 JALファーストクラスラウンジ レビュー
メインダイニング「JAL’s Table」
JALファーストクラスラウンジのメインダイニングとなるのが「JAL’s Table」です。
テーブル席、カウンター席、ソファー席など様々なテーブルが用意されています。
JAL’s Tableでは、時間帯ごとにオーダー式料の理を楽しめます。オーダー式の料理はカウンターでも注文できますし、モバイルオーダーにも対応しています。
モバイルオーダーの場合、各テーブルにあるQRコードを読み込んで、ラウンジ専用アプリ「JAL Lounge+」からオーダーします。
わざわざダイニングカウンターに行く必要が無くなるので、JALファーストクラスラウンジを利用する際は、是非使いたいアプリですね。
オーダー式料理のメニュー(一部)を掲載します。メニューの内容は定期的に入れ替わります。
JALラウンジの定番「JAL特製オリジナルビーフカレー」もオーダーできます。
しかもお代わり自由!
オーダーして料理が出来上がると、スタッフの方がテーブルまで運んできてくれます。
オーダー式料理以外にも、軽食カウンターで簡単なビュッフェが提供されています。
ドリンクは、ラウンジ内のドリンクカウンターでも提供されています。こちらはセルフサービス。
ビールサーバーでは、エビス(サッポロ)、ザ・プレミアム・モルト(サントリー)、熟撰(アサヒ)、一番搾りプレミアム(キリン)が提供されていました。
こちらは日本酒、白ワイン、赤ワインのコーナー。この日のラインナップはこちら。
ジョージスチュアートティーの紅茶や、緑茶、梅昆布茶も提供されています。
茶菓子には「ラシュクーレ」、「焦がしキャラメルナッツアーモンド」、「キャンディー」
隠れ家のような空間「RED SUITE」
4階のJAL’s Tableの一番奥にあるのが「RED SUITE」。飛行機や旅行に関するアイテムや、実際に飛行機で使われていた計器など、貴重なアイテムがコレクションされています。
まるで大人の隠れ家のような空間は、4つのゾーンで構成されています。
- ライブラリールーム
- ギャラリールーム
- プレイルーム
- バールーム
ライブラリールーム
RED SUITEに入って正面には、パイロットバックなどのJALのアーカイブスが展示されています。
ライブラリールームでは、「JOHN LOBB」によるシューポリッシュサービスも提供されています。
本棚には世界各地の旅や文化を扱った書籍が展示されています。
RED SUITEにもソファーやテーブルがあるの、こちらの空間でリラックスすることもできますよ。
ギャラリールーム
ギャラリールームでも、旅行に関連したアイテムや写真が展示されています。
デスクに展示されている計器は、実際に飛行機で使用されていたものです。
プレイルーム
サッカーゲームとチェスは、実際にプレーできます。
バールーム
バールームでは、シャンパン「ローラン・ペリエ」や「はせがわ酒店」セレクトの日本酒あり。
ワイングラスの名門「リーデル」でシャンパンや日本酒を楽しめます。
個人の感想としては、RED SUITEは豪華な空間なんですが、プレイルームで遊んだり、バールームで飲んだりしたいとは思いませんでした。
RED SUITEは魅せるための空間。
お酒を飲んだりリラックスるするなら、JAL’s TableやJAL’s SALONのほうが良いと感じました。
「鮨 鶴亭」で握り寿司
JALファーストクラスラウンジといえばお寿司。寿司職人がその場で握る本格的なお寿司をいただけます。
元々は成田空港だけでしたが、リニューアル後は羽田空港でも提供開始。
- 営業時間:7:30~12:30、15:00~20:00の2部制
- メニュー:週替わりで、3巻セット
JALファーストクラスラウンジには様々なお酒あり。お寿司と合わせて楽しむことができます。
バーラウンジ「JAL’s SALON」
5階にある「JAL’s SALON」はバーラウンジのような雰囲気で、フライト前にお酒を楽しめる空間になっています。
バーカウンターでは、私が訪れたときは「日本のプレミアムウイスキー」、「日本のクラウトジン」、「日本のクラフトウォッカ」、「日本のクラフトビール」が提供されていあした。
お酒以外にも日本茶や和菓子、おつまみもあり。お酒が飲めない人でも楽しむことができます。
JAL’s SALONのバーカウンターも営業時間があるので注意が必要です。
- 営業時間:7:00~11:00、19:00~23:00の2部制
お酒はバーカウンターで飲んでもよし。もしくは移動してテーブル席やソファー席で寛ぎながら飲んでもよし。
ラウンジエリア
ラウンジエリアは4階と5階にあります。
4階のラウンジエリアは、JAL’s Tableの手前にあります。JAL’s Tableのテーブルやドリンクコーナーからは離れているので、人は少なめ。落ち着きたい場合は、ラウンジエリアの方が良さそうです。
JALファーストクラスラウンジに到着して、ラウンジエリアで一息ついていると、スタッフの方がドリンクの注文を聞いて、持ってきてくれました。
午後のフライトが少ない時間帯だったからかもしれません。
背の高い円形パーティションのソファーは、プライベート感が高いので、一人で休みたい場合に便利そうです。
窓側のカウンター席からは、滑走路を見渡すことができます。PCで作業する場合は、こちらのカウンター席が便利です。
こちらは完全にビジネス向けのデスク。パーティションがあり、プライバシーが確保されているデスクになっています。
中央にはプリンターがあり、プリント、コピー、FAXを利用できます。ペーパーレスの今の時代に、プリンターに需要があるのか疑問ですが、様々なニーズに応えられるようにしている点は、さすがといった感じですね。
5階のJAL’s SALONの隣もに、ラウンジエリアがあります。
階段で5階に上がると、左側がJAL’s SALON、右側がラウンジエリアになっています。
雰囲気はJAL’s SALONと同じで、落ち着いた大人の空間が演出されています。
シャワールーム
JALファーストクラスラウンジには、もちろんシャワールームがあります。
シャワーはアプリで予約するか、レセプションでも予約できます。
アプリには、シャワールーム待ちの人数が表示されます。待ち時間は表示されませんが、待ち時間の目安にはなりますね。なお、シャワールームの利用時間は、一人20分までです。
平日16:00頃に予約をしたところ、待ち人数は1名でした。
夜のフライト前は、どこのラウンジもシャワールームは混雑します。シャワールームを利用したい人は、早めにラウンジに入るか、事前予約することをおススメします。
自分の番が来たら、レセプションでシャワールームの鍵を受け取ります。
シャワールームの通路は、木目調の明るいデザインになっていて、清潔感があります。
シャワールーム内は、黒を基調としたシックなデザイン。高級ホテルのような感じです。
シャワールーム内には洗面所とトイレもあり、ホテルのシャワールームのような造りになっています。
タオル、ドライヤーもあるので、手ぶらで来ても問題無し。
シャワーヘッドは2種類あり、水量・水圧ともに充分。
シャンプー、コンディショナー、ボディーソープは、KOSEのPrediaシリーズで統一されています。
スペースは広くはありません。機内持ち込みサイズのスーツケースでしたらギリギリ開けられる程度。足元が狭くなるので、荷物はクロークに預けるほうが無難でしょう。
通話ブース・クローク
4階のJAL’s Tableへ向かう通路には、右側に通話ブース、左側にクロークがあります。
こちらは4階にある通話ブース。ガラス張りの扉があり、扉を閉めれば天井まで密閉されるので、遮音性が高い通話ブースになっています。
簡易なテーブルや電源コンセントもあるので、パソコンや書類を見ながらの通話も可能です。
5階にも通話ブースはあるので、急な電話にも対応できますね。
クロークも4階と5階にあります。
いずれも暗証番号タイプのクロークになっています。
機内持込のスーツケースや大型バックを持っている場合は、クロークに預けておくと身軽にラウンジ内を移動できます。
また、一旦クロークに荷物を預けて、ラウンジの外でショッピングするものあり。
羽田空港国際線 JALファーストクラスラウンジ まとめ
以前は日本の玄関といえば成田空港でしたが、近年では羽田空港に国際線の主要路線が移管されています。そのためか、JALファーストクラスラウンジもリニューアルされ、ハイクオリティーなラウンジになっています。
まさにJAL最高峰のラウンジ!
旅行や仕事など、飛行機を利用する本来の目的はあると思いますが、JALファーストクラスラウンジを旅程の一つとして入れたくなる、素晴らしいラウンジです。
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