2017年4月、ANAプラチナメンバーからステータス落ちして、スーパーフライヤーズ(以下、SFC会員)になりました。プラチナメンバーとして恩恵を受けたのは、
- アップグレードポイント
- SFC入会資格
くらい。ラウンジ利用や優先搭乗などの特典はSFC会員でも受けられるため、プラチナメンバーの恩恵を受けた感じがしませんでした。
しかし、唯一ショックだったがあります。
それは、国際線エコノミークラスの非常口席を事前指定できないことです。
一応、過去の記事でも触れています。
ステータス落ちから約8ヶ月。再びプラチナメンバーにカムバックする日が近づいてきました。SFC会員のうちに、国際線エコノミークラスの非常口席の事前指定について、改めて調べておこうと思います。
結論としては、機材に関連していそうです。
非常口席のメリット・デメリット
私の会社では、海外出張は原則エコノミークラスを利用することが規則で決まっています。プレエコですら原則NG。
少しでもエコノミークラスで快適に過ごしたいので、可能な限り非常口席を選びます。まずは、私が考える非常口席のメリット・デメリットについて、語ってみたいと思います。
非常口席のメリット
足を伸ばせる/足を組める
これが最大のメリット。正面に座席がないため足元のスペースが広く、余裕で足を組むこともできます(私の身長は170cm)
窓側を選択すると、非常口の扉の出っ張りで、足を伸ばせないような情報も見かけますが、少なくともANAでは、そのような機材に当たったことはありません。2017年時点の機材では、気にする必要は無いと思っています。
窓側でも席を立ちやすい
国際線となると、トイレのために席を立つ方が多いと思います。通常のエコノミークラスの窓側だと、席を立つタイミングが難しいですが、非常口席ではタイミングを気にする必要はありません。隣の邪魔をすることなく席を立つことが可能です。
非常口席のデメリット
緊急時に脱出のお手伝いをする必要がある
これは義務なので、デメリットと呼ぶのは違うかもしれません。万が一の事態でCAさんのお手伝いをできるのであれば、私は本望です。
足元に荷物を置けない
通常のシートであれば、足元(前のシートの下)に荷物を置くことができます。しかし、非常口席では、前にシートがありませんし、緊急時の妨げになるため、足元に荷物を置くことができません。
シートポケットが無い/シートポケットが壁に付いている
ペットボトル、本、メガネケースなど、国際線だとちょっとした小物を手元に置いておきたいこともあると思います。通常のシートであれば、シートポケットに入れればOK。ですが、非常口席は、シートポケットがありません。有ったしても、冊子で一杯になっているポケットが壁に付いているだけ。
ちなみに、私はいつも小さいポーチに必要な物を全て入れて、体の脇に置いています。これで全然問題ありません。
トイレ待ちの人が集まる
非常口席の近くには、トレイがあることが多いです。食後のトレイ渋滞が発生すると、非常口席の前にトイレ待ちの人が集まってきます。中にはストレッチを始めるシニアの方もいらっしゃいます。
窓が無い機材もある
非常口のドアには窓が付いていますが、シートの横に窓が無い機材もあります。窓側に座っても、外を見れなかったり、圧迫感があることがあります。
その他の特徴
非常口席の正面にはCAさんが座ることが多い
メリット・デメリットには記載しませんでしたが、非常口席の正面にはCAさんが座ることが多いです。
お見合いシートなんて言われるみたいですが、離着陸のときはCAさんが正面に座るので、文字どおり、お見合いになります。(パーティションで仕切られている場合もある)
人によっては目のやり場に困るみたいですが、私は気にしません。むしろ観察します。もちろん、セクハラ的なことは一切してませんよ。
それでも、足を伸ばせるメリットは絶大
といった感じで、私が考える非常口席のメリット・デメリットをまとめてました。メリット・デメリットの数で比較すると、デメリットの方が多いですね。ですが、私にとっては数の問題ではなく、
足を伸ばせるメリット
が何よりも勝ります。
あとは、バルクヘッド席も快適なのですが、非常口席の方が足元が広く開放感があるので、私は非常口席を好みます。
SFC会員での非常口席の指定について調査してみる
さて、私が考える非常口席のメリットを語ったところで、SFC会員で指定できる非常口席について調べていきます。
以下の条件で、非常口席が指定できるか確認しました。
- 国際線のエコノミークラスに限定
- 調査日から約6ヶ月後ののフライトで検索
- 割引運賃で検索
- 原則、東京発着で検索
プレエコ以上だとどの席でも足元は広いので、エコノミークラスに限定しています。
調査日の直近だと、すで非常口席が指定されている可能性があるため、約6ヶ月後のフライトで検索します。
あとは運賃。正規運賃ではなく、割引運賃で検索します。
手始めに東京=シンガポール線で調査
まずは、海外修行の聖地、シンガポール線で調べてみます。
検索で出てきた運賃で一番安い、Value(エコノミークラスS)で検索します
NRT=SIN(NH801) | NRT=SIN(NH803) |
---|---|
B787-9(215席) | B787-8(169席) |
B787-9は非常口席が指定できません。一方、B787-8は非常口席の指定ができます。
どうやら、機材によって違いがありそうです。
機材ごとに調査
スナップショットとして、この記事を書いている2017年12月時点のANA国際線機材一覧を載せおきます。
機材 | 座席数 |
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B787-9 | 246席 / 215席 |
B787-8 | 240席 / 169席 |
B777-300ER | 264席 / 250席 /212席 |
B767-300ER | 214席 / 202席 |
B737-700 | 120席 |
A320neo | 146席 |
それでは、機材ごとにSFC会員で指定できる非常口席を確認していきましょう。
B787-9
成田=シアトルと羽田=香港で検索してみます。
NRT=SEA(NH178) | HND=HKG(NH859) |
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B787-9(215席) | B787-9(246席) |
SFC会員の場合、B787-9では非常口席の指定ができません。
B787-8
成田=クララルンプールと成田=バンコクで検索してまみます。
NRT=BKK(NH805) | NRT=KUL(NH815) |
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B787-8(240席) | B787-8(240席) |
SFC会員でも、B787-8の非常口席の指定が可能です。
SFC会員でも、B787-8の非常口席の指定が可能です。
先ほどの成田=シンガポールで、B787-8(169席)でも指定できることを確認しています。
B777-300ER
羽田=シカゴと羽田=北京で検索してまみます。
HND=ORD(NH112) | HND=PEK(NH961) |
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B777-300ER(250席) | B777-300ER(212席) |
SFC会員でも、B777-300ERの非常口席の指定が可能です。
B767-300ER
成田=ヤンゴンで検索してまみます。
NRT=RGN(NH813) | - |
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B767-300ER(202席 | B767-300ER(214席) |
SFC会員の場合、B767-300ERでは非常口席の指定ができません。
なお、214席の機材は検索を忘れていたので、掲載していません。
B737-700 / A320neo
B737-700は名古屋(中部)=上海(浦東)、A320neoは成田=杭州で検索します。
NGO=PVG(NH939) | NRT=HGH(NH929) |
---|---|
B737-700(120席) | A320neo(146席) |
SFC会員の場合、B737-700では非常口席の指定が可能、A320neoは指定できません。
座席数の違いによる確認はちゃんとしていません。ぱっと見ですが、座席数が違ってもSFC会員で指定できる非常口席に違いはありませんでした。
分かった事1:機材によって決まる
運賃ごとの調査
次に、運賃を変えてみます。再び、東京=シンガポール線で確認しています。
Value(エコノミークラスS)よりも上位の予約クラスである、Basic Plus(エコノミークラスU)で検索してみます。
HND=SIN(NH841) | HND=SIN(NH841) |
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B787-9(215席) エコノミークラスS | B787-9(215席) エコノミークラスU |
Basic Plus(エコノミークラスU)にすると、指定できる席が増えましたが、非常口席の指定はできませんでした。
分かった事2:上位の予約クラスだと指定可能な座席は広がるが、非常口席の指定には影響しない。
結論
SFC会員で指定できる国際線エコノミークラスの非常口席は、機材によって決まることがわかりました。
- 指定可能:B777-300ER、B787-8、B737-700
- 指定不可:B787-9、B767-300ER、A320neo
なぜこの様な差が生まれるのか・・・情弱なのでわかりません。
さて、私ごとですが、2017年12月末には、晴れてプラチナにカムバックする計画です。
今回はSFC会員で指定できる国際線エコノミークラスの非常口席を調査しましたが、次回はプラチナメンバーで指定できる非常口席も調査してみます。
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