ANAのA380(フライングホヌ)のファーストクラスをANAマイルを使って発券しました。
今回は往路の成田→ホノルル(NH182便)の搭乗記をお届けします。
成田空港でのサービス、ファーストクラスのシートやサービスなど、利用者目線で感じたことを中心にご紹介していきます。
また、超人気路線のため、マイルで発券するのが難しいホノルルのファーストクラスを、どうやって発券したかもご紹介します。
ANAマイルでファーストクラスを発券
今回のANAファーストクラスは、陸マイラーとして貯めたANAマイルを利用して発券しました。
ハワイは超人気路線!
特にファーストクラスやビジネスクラスの特典航空券は常に争奪戦状態。発券は絶望的です。
フライト355日前の予約解放と同時に申し込めば、予約できることもありますが、1年後の予定なんてどうなっているかわからない。
そして、争奪戦のライバル達も355日前に予約を仕掛けるので、やはり発券は難しいです。

個人的には、非常に使いにくいんですよね。
では、どうやって、マイルを使ってファーストクラスを発券したのか?
正確には、ANAマイルをスカイコインに交換して発券しました。
コロナウイルの影響で、マイルの有効期限が延長されていましたが、コロナは収束して、2024年3月末で延長は終了。
これに伴い、2024年3月末で30万マイル以上が有効期限切れに。
そんな訳で、30万マイルを48万スカイコインに交換。(SFCメンバーのため、1.6倍でスカイコインに交換)
ANA公式 マイルから交換する
この48万スカイコインと、ファーストクラス運賃の差額を支払うことで、ファーストクラスを発券しました。
意外だったのは、ホノルルのファーストクラスは、ファーストクラスとしては比較的安いこと。
日程や発券タイミングにもよりますが、安い日だと50万円台で発券できます。


私が予約した日は、約56万円でした。
48万スカイコインと、自腹で8.5万円払うことで、ファーストクラスを発券しました。
ファーストクラスとしては比較的安いですが、航空券に56万円も払うなんて、普通のサラリーマンの自分には絶対無理!
マイラー活動をしていないと、絶対にファーストクラスなんて乗れません。
本当にマイルを貯めていて、よかったです!


オンラインチェックインで1Aに変更
「せっかくファーストクラスに乗るなら、やっぱり1Aに座ってみたい!」と思うのは、やっぱりマイラーの性でしょうか。
しかし、1Aは空いておらず、事前座席指定では2Kを指定しました。


フライト当日までの間、何回か空席状況をチェックしていましたが、やっぱり1Aは解放されませんでした。
迎えたフライト当日。
「オンラインチェックインで1Aを指定できるかな?」と思い、オンラインチェックインをすることに。
ファーストクラスなので、Z屋敷(後述)を利用すれば、待ち時間ゼロでチェックインできるので、オンラインチェックインをする必要はないですが。





なんと!1Aが空いているではありませんか!!!
すかさず座席変更することで、念願の国際線ファーストクラスの1Aに搭乗できることになりました。
ANAファーストクラス搭乗記:成田空港での特別な体験
ANA SUITE CHCK-IN(Z屋敷)は待ち時間ゼロ
成田空港には、ANA運行便の「ファーストクラス搭乗者」と「ANAダイヤモンドメンバー」のみが利用できる「Zカウンター」があります。


通常のチェックインカウンターとは違い、建物になっているので、マイラー界隈では「Z屋敷」と呼ばれているカウンターですね。


Z屋敷のエントランス。入るのにちょっと躊躇してしまう感じです。


Zカウンター」内部は、このようなカウンターが10個程度並んでいます。
カウンターとカウンターの間がとっても広いですね。
通常のチェックインカウンターとは違い、スーツケースを乗せるベルトコンベアーが目に見えるところには無いので、スッキリした印象です。


チェックインが完了したら、Zカウンターの奥から外に出て、保安検査場へ。
この保安検査場は、Zカウンター利用者の専用保安検査場になっていて、スムーズに保安検査を行うことができます。
保安検査後はエスカレーターで3階に降りて、出国審査へ。
出国審査からは、一般のエリアと合流します。
ファーストクラスはANA SUITE LOUNGEを利用可能


「ANAファーストクラス」を利用する場合、特別なラウンジが用意されています。それは「ANA SUITE LOUNGE」です。
「ANA SUITE LOUNGE」は、一般的には「ファーストクラスラウンジ」と呼ばれているものです。
ANAおよびスターアライアンス運行便の「ファーストクラス搭乗者」と「ANAダイヤモンドメンバー」のみが利用することができます。
限られた人しか入ることができない、特別なラウンジですね。


成田空港のANA SUITE LOUNGEは、別の記事にまとめてあります。


ファーストクラスはGroup1で優先搭乗
搭乗時刻ギリギリまでANA SUITE LOUNGEで楽しんだ後は、搭乗ゲートへ。
この日の54番ゲートからの搭乗です。


54番ゲートは、ANA SUITE LOUNGEからとっても近く、ラウンジのエントランスから1分程度で到着です。



ギリギリまでラウンジを満喫できるのがイイですね!
ちなみに、A380が利用する搭乗ゲートは、54番ゲート(第5サテライト)と45番ゲート(第4サテライト)の2カ所あります。45番ゲートだと、第5サテライトから第4サテライトまで移動する必要があるので、結構面倒です。
機材はA380(フライングホヌ(Flying Honu))です。


ANA SUITE LOUNGEから撮った写真ですが、ブルーを基調としたカラーリングになっていますね。
ブルーの機体は1号機の「ラニ(Lani)」君です。


ファーストクラス搭乗者は、「Group 1」で優先搭乗できます。
赤ちゃん連れやお手伝いが必要な方は、Group 1よりも先に搭乗することができますが、Gpoup 1は一般の搭乗者のなかでは最優先で搭乗可能。
ANAのA380は最大520人が乗る大型機ですから、行列に並ぶことなく搭乗できると、機内でゆっくり過ごせます。
中には、「優先搭乗なんて不要、早く機内に入っても待っている時間が長いだけ」と思う方もいらっしゃるかと思います。
私も昔はそう思っていました。
ですが、ファーストクラスやビジネスクラスになると、ウェルカムドリンクなど機内に入ってすぐにサービスを受けられるため、優先搭乗した方が満足度は確実に上がります。


ボーディングブリッジを進むと、1階席と2階席の分岐があります。案内に従い、ファーストクラスがある2階へ。
CAさんに搭乗券を見せると、座席まで案内していただけました。
ANAファーストクラス搭乗記:成田→ホノルル NH182便
ファーストクラスのシート


ANAのA380のファーストクラスは「1-2-1」のレイアウトで、2列用意されています。ですので、ファーストクラスは全8席のみ。
フライングホヌは520席の大型機であるにもかかわらず、ファーストクラスはたったの8席しかありません。


個室型のシェルによりプライベート感を確保しながら、ゆとりある特別な空間に仕上がっています。


今回の座席は1A!
国際線ファーストクラスで、はじめて「1A」に乗ることができました。
520席のトップナンバーであり、特別な感じがありますね。


ドア付きの個室タイプのシートになっており、かなりの広さがあります。
パーティションは胸元ぐらいの高さ。扉は閉められるので、機内でのプライバシーは十分に確保されています。


足下には、リラックスウェア(パジャマとカーディガン)、スリッパも用意されています。パジャマは、持ち帰ることも可能!


写真を撮り忘れましたが、布の巾着袋に入っているのがパジャマ。オーガニックコットンを100%使用したニットの上下でした。


モニター手前のテーブルには、アメニティポーチセット、ヘッドホン、Wi-Fiの無料クーポン、スリッパなどが置いてありました。
CAさんに自分のシートに案内されたとき、CAさんがスリッパを袋から出してセットして頂いたため、スリッパの写真はありません。


シートの横にはコントローラーとリモコン。
右側のコントローラーで、座席のリクライニングやポジションを調整できます。
左側はリモコンで、照明の調整やモニターの操作ができます。ワイヤー式で引っ張り出せるので、自分の手元で操作が可能。タッチパッド上で指を動かしてカーソルを移動させて、選択するときはタッチパッドをクリックすればOK。
直感的に使えるのがいいですね。
下にあるダイアル状のコントローラーで、シートを前後に調整できます。



身長170cmの私では、シートを前にずらさないと、オットマンに足が届きませんでした。


シートの脇には、ユニバーサルタイプの電源(USB電源付き)があります。


32インチ大型液晶ワイドモニターが搭載されています。光沢液晶なので映り込みが気になるときもありますが、綺麗なモニターです。


ソニーのノイズキャンセリングヘッドフォンも用意されているので、機内エンターテイメントを大迫力で楽しめました。


シートには枕と毛布が用意されています。


パーティション部分にはミラーが付いています。


扉を開くとミラーが出てきます。
シートの収納スペースはたくさん
A380ファーストクラスの収納スペースはたくさんあります。


窓側席には、側面とシートの間に収納スペースがあります。


奥行きがあって、1つのスペースに毛布、パジャマ、アメニティポーチなど座席周りにあったものを全部詰め込むことができます。


シートの脇の下部にも、収納スペースがあります。(上の写真はフタを閉じた状態)
その他にも、ドアところにジャケットを収納できるクローゼットもありました。



こんなに収納スペースがあっても、使いきれませんね。
ファーストクラスはWiFiが無料


国際線では有料でWiFiサービスが提供されていますが、ファーストクラスでは無料で利用できます。


機内のWiFiネットワークに接続して、ポータルサイトからメールアドレスとアクセスコードを入力すると、インターネットに接続できます。
飛行している場所にもよると思いますが、私が利用したときは、LINEやメールなら、ストレス無く利用できました。
広いラバトリーにはベンチや着替え台あり
ラバトリーはファーストクラス前方の左右に2カ所あります。
8人で2つ使用できるので、待ち時間は基本的にありません。



パジャマに着替えたり、私服に着替えるタイミングで、若干待ちましたが・・・




ラバトリーもファーストクラス仕様でかなり広い。感覚的には、エコノミーの3倍くらいの広さ。
ファーストクラスはパジャマが提供されるので、ラバトリーで着替えることになります。着替え用の台もあり、スペースが広いので、ストレスなくパジャマに着替えができます。
ベンチもあるので、着替えを置いて置くのに便利。さすがにここで寛ぐ人はいないでしょう。






ファーストクラス専用のアメニティーポーチセット
ファーストクラス専用のアメニティポーチセットが提供されます。


ANAオリジナル「ETTINGER(エッティンガー)」のポーチ!
ANAの長距離国際線ビジネスクラス(ホノルル除く)でもETTINGERのアメニティポーチセットが提供されていますが、ファーストクラスのポーチは大きめ。


アメニティポーチセットの中身はこちら。
- センサイ UTM ザ ローション II
- センサイ UTM ザ クリーム N
- センサイ トータルリップトリートメント
- ETTINGERカードケース
- ANAオリジナルエコバッグ
中身もビジネスクラスとは異なり、「SENSAI」のスキンケアセットや、「ETTINGER」のカードケースが入っていました。
ANAエコバックはビジネスクラスと共通ですね。



歯ブラシセットがないじゃん!
と思いましたが、心配無用でした。
離陸前の隙間時間に、CAさんが山盛りのアメニティーを持って、配りに来てくれます。
歯ブラシセット、クシ、アイマスク、オリジナルアロマなどは、CAさんから調達できます。



アメニティは使わない人もいると思うので、サステナブルを意識して、配布を最低限にしているのかしれませんね。
キャビン
A380はホノルル専用の機材。そのため、ファーストクラスのキャビンは高級感を保ちつつも、リゾートを感じることができるデザインになっています。


前方のパーティションは、星空をイメージした壁紙になっています。


1Aのシートからファーストクラス全体を見るとこのような感じ。
照明は虹色。ファーストクラス以外は座席数が多いので、前から後ろに向かって虹色が変化するようですが、ファーストクラスはスペースが限られているので、右から左に向かって虹色が変化するようになっています。


ファーストクラスの天井はこのようになっています。
何だかスッキリしていませんか?
中央の列には、頭上の収納スペースが無いんです。通常より天井が高く、開放感がありました。
離陸前から至れり尽くせりのサービス
座席に座ると、早速CAさんの挨拶がありました。
その流れで、ウェルカムドリンクのオーダーを取っていました。シャンパン、オレンジジュース、水から選べます。



もちろん、シャンパンをオーダー!ANAスイートラウンジでもシャンパンを浴びており、これで4杯目!


シャンパングラスに注がれたシャンパンをCAさんが持ってきてくれました。
ビジネスクラスだと、プラカップに入ったスパークリングワインとオレンジジュースをCAさんが配るスタイルなので、やはりファーストクラスは違うなと感じました。
CAさんはスリッパをビニール袋から出し、
履き替えますか?
と聞かれました。
続けて、
パジャマにお着替えになりますか?
と聞かれました。
至れり尽くせりな感じで、正直ここまでしなくても十分だとは思いましたが、さすがファーストクラスと言った印象です。
ファーストクラス担当のCAさんは3名いるようで、全員挨拶にきてくれました。あとはチーフの方にも挨拶していただけました。
離陸後はシャンパンとアミューズ
離陸してシートベルトサインが消えると、機内サービスがスタート。
ファーストクラスのドリンクといえば、やっぱりシャンパン!
今回のフライトでは、高級シャンパンの「クリュッグ(KRUG)」が用意されていました。


CAさんも慣れているようで、「写真撮りますか?」と尋ねてくれました。気兼ねなく、ボトルとグラスのツーショットを撮れました。
次はアミューズ。


アミューズ
- ANAオリジナルナッツチリパイスティック
- ポークリエットの芽キャベツ包み
- タコのほうじ茶煮、海藻ゼリー
- マッシュルームのソテー ポルチーニソースリスト


シャンパンと一緒に美味しく頂きました。
機内食(和食)はコース料理
続いて、和食のコースがスタート!
最初は、「先附」と「前菜」のセットから。




先附
- 北寄貝と松茸の浸し
前菜
- 酢橘釜 子うるかクリームチーズ和え
- 萩豆腐真丈
- 鮭菊花奉書巻き
- かます焼目寿司
- 子持ち鮎煮浸し
- 小芋衣かつぎ
- 揚げ銀杏


お椀
- 焼目甘鯛と月見豆腐
お椀は和食コースではなく、アラカルトメニュー。特に頼んではいないのですが、CAさんが気を利かせてくれて、持って来てくれました。


お造り
- ハタ
- 本鮪赤身
- 烏賊
お造りも、アラカルトメニューからの提供です。
ここからは、和食コースメニューに戻ります。



この時点で、結構お腹いっぱいなんですが・・・


ジャーン!
お盆いっぱいに小鉢や主菜などが置かれてますね。機内食なのに、圧巻の光景です!
炊き合わせ
- 賀茂茄子と穴子煮
小鉢
- 鱧湯引き 霙和え
主菜
- 和牛サーロイン吉野煮と茸いろいろ
御飯
- 御飯、味噌汁、香の物



どれも美味しかったです!庶民の私としては、和牛と白米のセットだけでもかなり満足でした。
最後はデザート。


デザート
- アイス盛り合わせ
- マロン
- カラメルポンム
このデザートは、本来は洋食のデザートなのですが、和食と洋食のデザートを選べたので、洋食のデザートを選びました。
就寝
デザートを食べ終わったのが、日本時間の23:30頃。出発時刻が21:30なので、2時間ほどフライトを消化したところです。
フライト時間は7.5時間なので、残りは5.5時間。ここで寝ておかないと、ホノルルに到着してからが辛いので、寝ることにしました。
フライト時間が7.5時間しかないうえに、深夜便で寝る必要があると、ファーストクラスを満喫できない点が、残念なポイント。
この点が、ホノルル便のファーストクラスの最大のマイナスポイントだと思いました。



本当は、もっとファーストクラスの料理やサービスを満喫したかったので
、庶民の私としては損した気分になりました。
到着前の軽食
到着の2時間ほど前になると、機内が少し明るくなり、目を覚ましました。
機内が暗いままだったら、100%爆睡していたと思います。フルフラットで快適に寝ることができました。
ここから軽食をいただきます。時間的には朝食ですね。
夕食の機内食から3時間程度しか経っておらず、しかも寝ていただけなので、未だお腹は空いていませんでしたが、軽く一杯つまむことに。


- 鮭磯のり茶漬け
お茶漬けなので、胃にやさしい感じですね。サクッといただけました。
サービスは終了し、ホノルルへ
軽食を食べて、コーヒーを飲んで一息ついた頃には、ホノルルまで1時間を切っていました。


ファーストクラスのサービスはここで終了。


フライトの約半分の時間を寝ていたので、「満喫した!」というよりは、「物足りない!」という印象のフライトでした。
まとめ:コスパを考えるとビジネスクラスでも十分


ANAのA380(フライングホヌ)のファーストクラスの様子をお届けしました。
機内サービスは当然ながら素晴らしいの一言。至れり尽くせりで、庶民の自分はちょっと困ってしまったくらいです(笑)
また、成田空港でもファーストクラスは特別サービス。「Zカウンター」や「ANA SUITE LOUNGE」を利用でき、改めてファーストクラスはすごいな、と実感しました。
マイナスポイントは、フライト時間が短すぎること。ホノルル便の往路は、フライト時間が7.5時間しかなく、しかも深夜便なので睡眠が必須。
機内サービスを堪能できるのは3時間程度しかなく、ちょっと損した気分になります。コストパフォーマンスを考えると、ビジネスクラスで十分かなと思いました。
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