フランスのトゥールーズはエアバス社の本拠地であり、工場見学ツアーが開催されています。今回はエアバス工場見学に参加して、A380の製造工程の見学しました。カメラ持ち込み不可のため写真はありませんが、どんなツアーかご紹介します。
エアバス トゥールーズ工場見学の申込方法
エアバス トゥールーズ工場見学の見学は、Manatourのサイトより申込をします。
私が申し込みをした時は、AIRBUS DISCOVERY TOURとA350 TOURの2つのツアーが開催されていました。私はAIRBUS DISCOVERY TOURに申し込みました。こちらのツアーは、主にA380のアセンブリーライン(組立工程)の見学ツアーです。
決済が完了するとメールが届きます。色々記載されていますが、注意点はこちらかな。
- ツアー開始の30分前に受付をすること
- パスポートを必ず持参すること
Airbusトゥールーズ工場見学へのアクセス
エアバス工場見学はアエロスコピアはと同じ場所。トラムの1号線のBeauzelle駅が最寄駅です。Beauzelleからア徒歩15分程度。
私はトゥールーズ国際空港近くのハンプトン・バイ・ヒルトン・トゥールーズエアポートに宿泊しました。

こちらのホテルからは徒歩40分程度と、歩けない距離ではりませんが、時間がかかります。時間を節約するため、今回はUberを利用しました。
Airbus Discovery Tourに参加
受付

エアバス工場見学はLet’s Visit Airbusという名称であり、受付はアエロスコピアと同じ建物です。

予約の確認ができると、入館証を渡せれます。これが無いと、エアバス工場の敷地に入れないので、無くさないように。
エアバス工場見学では撮影は厳禁。スマートフォン以外のカメラはロッカーに預ける必要があります。
A380の初飛行と組み立ての映像
ツアー客が全員揃うと、スクリーンとイスがある映像を見る部屋に移動します。博物館などによくある映像を投影す簡易なスペースです。
ツアーの最初はA380の初飛行の映像を見ます。映像を見ながら、ガイドさんが色々と解説してくれます。
英語なので正しくリスニングできているか若干怪しいですが、覚えいている解説をメモしておきます。
- 初飛行では緊急時に備え、乗員はパラシュートを装着していた。
- 乗員はヘッドセットをつけて、各場所の乗員とコミュニケーションを取っていた。
続いてA380の組み立ての映像。ここでもガイドさんが解説をしてくれます。
- ウイングのストレステストでは、最大7mまでしならせている。
- バイブレーションテストで振動を加える。
- 脱出テストでは試験用の乗客(本物の人間)を定員数だけ準備。番号付きのベストを着せて、実際に脱出させて時間を計測している。
ガイドさんは映像を止めて説明しくれるので、分かり易かったと思います。映像の見学は30分程度で終了です。
バスで工場に移動
続いてA380のアセンブリーラインの見学。バスで工場に移動します。バスでエアバスの敷地内に入るときは、入館証の確認と人数確認がありました。セキュリティーは厳重に管理させています。
バスでの移動途中は、製造中の機体やエアラインに引き渡し前の機体を多く見れます。若干バスをスローダウンさせて、ガイドさんが解説をしてくれます。
- ボディーの素材によって保護塗装が違う。アルミは緑の保護塗装。カーボンはベージュの保護塗装。
- A350はカーボン。A330やA380はアルミ。A380の後部のセクションは複合材。
- 納期変更で待機中の機体は黄色の保護塗装。
- A380のエンジンの直径とA320のボディーの直径は同じ。
- A380のウイングレットは高さ2m。飛行機のドアと同じ高さ。
A380アセンブリーライン
アセンブリーライン建物に到着すると、見学者用の展示パネルのエリアに行きます。エアバスの拠点や、拠点ごとに製造している機種やパーツを示されていました。A380については、以下の解説をしていました。
- タイヤはミシュランかブリヂストンの2択。
- エンジンはRolls RoyceかEngine Allianceの2択。
- 胴体は船とトラックで輸送される。
- 垂直尾翼はベルーガで輸送される。
- 塗装と内装はドイツ。
- 垂直尾翼の製造はドイツで実施。機体の塗装もドイツのため、垂直尾翼は塗装された状態でトゥールーズに到着する。
展示パネル前での解説が終わると、いよいよアセンブリーラインの見学。エレベータで見学者用のデッキに移動します。ガラス越しにアセンブリーラインを一望できるようになっています。この日は、ANAの3号機を組み立て中でした。
アセンブリーラインは忙しく働いている感じはなく、ゆっくりと時間が流れているよう印象です。
ちなみに、2シフトで営業日にフル稼働すると、9営業日で組み立ては完了するそうです。(トゥールーズでの最終組み立てのみ)
アセンブリーラインの次は、エアバス工場を一望できる展望エリア。各建物の説明をしてくれました。この日のガイドさんはベルーガXL推し。遠くに駐機しているベルーガXLを見つけて、一人でキャッキャしてました。
A400Mの機内見学

見学ツアーの最後はA400M。実際にA400Mの中に入れます。A400Mだけは写真撮影可能です。私は事前にカメラやスマホをロッカーに預けてしまったため、撮影できませんでしたが。
ボーイング エバレット工場見学との比較
シアトル郊外にあるボーイングのエバレット工場見学と比較すると、トゥールーズ工場見学は工場内部を見学する時間が短く、少し物足りない感じがしました。

工場の規模はエアバスもボーイングも広大な敷地ですが、トゥールーズ工場見学はA380のアセンブリーラインしか見学できませんでした。一方のエバレット工場見学は、B747、B777、B787など複数のアセンブリーラインを見学でき、工場内部を見学できる時間も長かったです。
まとめ

時間をかけてトゥールーズまで行った割には、少し物足りないエアバス工場見学でした。とは言え、A380のアセンブリーラインを間近で見学できるのは貴重な経験。また他のツアーやアエロスコピア見学と合わせると、とっても充実した内容になると思います。
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