ここ数年、年末が近づくと考えることがあります。「来年のJGC修行どうしようかなぁ」と。
私は2016年にJGC修行をしており、すでにJGCを取得済みです。普通に考えれば、再び修行なんてする必要ありません。
ですが、未だ見ぬダイヤモンドの世界に、どこか憧れや未練がある訳です。
年末になると、来年はダイヤモンドかJGCプレミアを目指して修行をしようか、考えてしまいます。
でも、冷静になって考えると、わざわざダイヤモンドやJGCプレミアを目指す必要があるのでしょうか?
単なる憧れや未練だけで修行をするのは、貴重な時間とお金を費やすことになるのでよくありません。それなりのリターンが無いと、JGC取得済みの私が修行しても無駄になってしまいます。
という訳で、JALのステータス別のサービス一覧を改めて確認し、JGC会員がJGCプレミア以上を目指すことにメリットがあるのか考えてみました。
結論としては、ダイヤモンドやJGCプレミアのメリットは国際線のファーストクラスラウンジだけであり、JGC会員がファーストクラスラウンジのためだけに修行しても、修行コストに見合わずメリットが無いと判断しました。
メリットと感じるサービス
JALのステータス別のサービス一覧はこちらに掲載されています。
公式 https://www.jal.co.jp/jp/ja/jalmile/flyon/status.html
サービス面では、ダイアモンドやJGCプレミアが充実しています。でも、そもそもJGCで十分であり、ダイヤモンドやJGCプレミアにメリットを感じなければ、修行をしてまで取得する必要などありません。
まずは上記のサービス一覧を見て、メリットと感じるサービスを洗い出してみました。あくまでも、私個人の視点からです。
その結果がこちら。
サービス分類 | メリットを感じる項目 |
---|---|
前方座席指定サービス | 国内線前方座席指定サービス 国際線前方座席指定サービス |
専用カウンターでのチェックイン | – |
専用保安検査場 | ダイヤモンド・JGCプレミア専用保安検査場 JALグローバルクラブ エントランス ファストセキュリティレーン |
ラウンジ | JALファーストクラスラウンジのご利用 ダイヤモンド・プレミアラウンジのご利用 カードのご提示によるラウンジのご利用 |
優先搭乗 | 国内線の優先搭乗 国際線の優先搭乗 |
プライオリティバッゲージサービス | – |
ボーナスマイル | 日本航空/アメリカン航空 ブリティッシュ・エアウェイズ イベリア航空 |
マイル有効期限の廃止 | – |
JGCで十分か?メリットと感じるサービスを考察する
何に価値を見出すかで、目指すべきステータスが違ってきます。
完全に個人の主観ですが、私がメリットと考えるサービスについて、
- JGCで十分なのか?
- JGCプレミア以上を目指した方が良いのか?
について考えてみます。既にJGCは持っているので、サファイア以上と比較していきます。
前方座席指定サービス
国内線前方座席指定サービス
個人的には、前方でも後方座席でもどっちでも気にしません。
ただ、空港到着が終電間際のフライトの場合は、前方座席の通路側を選んで、すぐに飛行機から出られるようにしています。
また、後方座席の場合、修学旅行生の団体に遭遇することもあります。特に沖縄線や北海道は修学旅行の行き先として人気があります。まぁ、賑やかになる傾向がありますね。
もちろん、JGC会員だと、前方のバルクヘッド席は指定できないといった違いはありますが、個人的にはそこまで最前方にこだわりは無いですね。
国際線前方座席指定サービス
JGC会員の場合、国際線エコノミークラスの前方座席の指定はできません。JALのサイトでは、一括りに「国際線前方座席指定サービス」として記載されてますが、ステータスごとに差があります。
私は非常口席を好んで予約します。何と言っても足元広々なので。JGC会員でも非常口席を指定できるので、あまり、国際線前方座席指定サービスにはメリットを感じてません。
専用カウンターでのチェックイン
JGCを取得して、後述するラウンジの次にメリットを感じているのがチェックインカウンターです。
JAL国内線
まずは国内線。個人の経験上ですが、JGCカウンターで不満に思ったことは一度もありません。というのも、国内線で有人のチェックインカウンターを利用した経験がほとんど無いからです。
JGCカウンターの脇にある自動チェックイン・発券機は利用しますが、羽田のラッシュ時間帯でも並んだことがありません。国内線であれば、預け荷物が必要になるようなケースはほぼ無く、あったとしてもJGCカウンターで事足ります。
JAL国際線
次は国際線。特に国際線のエコノミーに乗るときの威力は絶大。エコノミーの長蛇の列に並ぶ必要なんてありません。
日本国内の空港(主に羽田と成田)では、JGCカウンターもしくはJGC会員が利用できるカウンターでストレスを感じたことがありません。利用する時間帯にも寄るかと思いますが、待ち時間はほぼゼロです。
海外の空港だと、JGC会員が利用できるビジネスクラスあるいはサファイアの表示があるカウンターでイライラしたことはあります。
特に東南アジアやインドではイライラ率が高い傾向にあります。サファイアのカウンターが1列しかなく、ノンステーテスのカウンターが複数列だったりすると、ノンステータスの列の方が早かったりします。
総評として考えれば、JGCで利用できるカウンターで満足してます。
サファイアとJGCで利用できるカウンターに違いは無いので、JGCで十分です。
専用保安検査場
JAL国内線
JALグローバルクラブ エントランス
JALグループ国内線をご利用時に、JGCカウンター(チェックインカウンター)横にございます保安検査場に通じるエントランスをご利用いただけます。JALグローバルクラブ エントランスは羽田空港、伊丹空港、福岡空港、新千歳(札幌)空港に設置しています。
JGCエントランスにはメリットを感じました。朝の羽田発の便に乗ろうとすると、通常の保安検査場は通過に10分くらいかかります。JGCエントランスでは数分で通過できるので、メリットを感じました。
ダイヤモンド・JGCプレミア専用保安検査場
羽田空港国内線第1ターミナル、伊丹空港、新千歳空港、福岡空港、那覇空港にラウンジ直結のダイヤモンド・JGCプレミア専用保安検査場を設置しております。チェックインをお済ませのうえ、ダイヤモンド・JGCプレミア専用エントランスへお進みください。
国内線のみのサービスで、しかも空港が限られています。
国内線ファーストクラスに塔乗したときに、羽田のダイヤモンド・JGCプレミア専用保安検査場を利用したことはあります。保安検査場とは思えないような高級感のある空間で、しかもラウンジに直結していました。
でも、所詮は保安検査場です。高級感なんて不要です。
個人的には、保安検査場にはスムーズさとか待ち時間の短さを重視ししますが、JGCエントランスでストレスを感じたことがありません。
JAL国際線
ファストセキュリティレーン
サファイア以上とJGCを対象に、成田国際空港第2ターミナル出発のJAL国際線利用時に、JALファストセキュリティレーンを利用できます。
成田空港のみですが、私はいつも利用してます。利用する時間帯にもよりますが、私は待ったことが一度もありません。めちゃくちゃスムーズに保管検査を通過できます。
繰り返しになりますが、このサービスはサファイア以上とJGCで利用できるため、JGCで十分です。
ラウンジ
ラウンジが一番違いを感じます。
JAL国内線
国内線のラウンジなんてどうでも良いです。軽食が食べられるのはありがたいですが、所詮は軽食です。ダイヤモンド・プレミアラウンジがある空港も限られており、羽田、伊丹、福岡、那覇、新千歳しかありません。
私がよく利用するセントレアには無いんですよねぇ・・・
沖縄は修行でも通常の旅行でも行く機会は多いので気にはなりますが、入りたかったは国内線ファーストクラスに乗ればいいです。
JAL国際線
ラウンジといったら、やっぱり国際線でしょ。
残念ながら、私はまだファーストクラスのラウンジに入ったことが無いので、JGCのサービスと比較することができません。やっぱり憧れがあります。
優先搭乗
JAL国内線の優先搭乗
JAL国内線の塔乗は以下の流れになります。
- STEP1:事前改札サービス
- STEP2:優先塔乗
- STEP3:すべてのお客さま
STEP1の事前改札サービスは子供連れや、塔乗時に補助が必要な人向けのサービスのため、ここでは無視します。STEP2の優先搭乗の順番がステータスに依存してきます。
JAL国内線って、羽田–伊丹線以外はダイヤモンドもサファイヤもJGCもすべて同じ序列なんですね。
恥ずかしながら知りませんでした。
羽田–伊丹線には年に数回乗りますが、まあダイヤモンドやJGCプレミアが多いこと多いこと。サファイアも合わせると、もう半分以上が優先搭乗しているんじゃないかと思うほどです。もはや優先搭乗の意味をなしてません。
羽田-伊丹以外であれば、ステータスによる差が無いのでJGCで十分です。
JAL国際線の優先搭乗
JAL国際線の塔乗は以下の流れになります。
- STEP1:事前改札サービス
- STEP2:優先塔乗
- STEP3:後方のお座席にお座りのお客さま
- STEP4:すべてのお客さま
国内線と同様に、STEP2の優先搭乗の順番がステータスに依存してきます。
颯爽と一番に機内に乗り込んでいく姿には憧れがあります。そして、誰もいないキャビンの写真を撮影することが可能です。個人的には、これが一番大きい。
でもね、そこまでして最初に搭乗してもね。。。JGCで妥協するとしましょう。
プライオリティバッゲージサービス
ダイヤモンドやJGCプレミアだと、ファーストクラスのタグが着くので、一番最初に出て来ます。サファイヤやJGCはその後です。
個人の経験としては、JGCの序列で不満に思ったことはありません。
ボーナスマイル
ボーナスマイルは結構差があります。
修行をした翌年は、マイルで飛行機に乗るのではなく、有償で航空券を買ってマイルを貯めた方がメリットがありそうです。
ただ、マイルであれば陸マイラー活動である程度は貯められます。そのため、個人的にはそれほど重視していません。感覚的にですが、サファイアまで残り5,000FOPくらいなら、修行してJGCからサファイアにしてもいいかなという感覚です。
マイル有効期限の廃止
マイルは使うからこそ価値があるもの。
そもそも、一部の陸マイラー、ダイヤモンド修行の継続者、出張族で無い限りは、使い切れない程のマイルは貯まらないと考えてます。
ANAでもJALでもダイヤモンドの高みに達したことが無いため、見えていない世界があるのかもしれませんが、マイル有効期限の廃止には、現時点ではメリットを感じていません。
比較結果のまとめ
ラウンジくらいしかメリットがない
ステータスごとの差分を一覧化してみると、今までは何となくでしか把握していなかったステータス毎の違いが見える化されるので、良い整理になったと思いました。
個人的にはファーストクラスラウンジくらいしか、ダイアモンドやJGCプレミアにはメリットを感じませんでした。
あとは、JGCプレミア以上ならインボラアップグレードの可能性は高まるとは思いますが、不確定な要素を期待してもねぇ。
JGCさえあればサファイアも不要
ボーナスマイルはJGCとサファイヤ以上で差が大きく、人によっては重視するかもしれませんが、私としてはマイルはポイントサイトである程度貯められるので、そこまで重視してません。
ボーナスマイルを重視しないなら、JGC会員がわざわざJMBサファイア修行をする必要は無いと言えます。
JGCプレミア以上を狙うなら、解脱後も飛行機に乗り続けないといけない
修行してダイヤモンドやJGCプレミアを達成しても、そのメリットを活かせるのは、個人的にはファーストクラス用のラウンジだけだと思いました。
頑張って無理してダイヤモンドになってもそれで終わりではなく、継続して飛行機に乗り続けないと、ファーストクラスラウンジを利用することはできません。
となると、やっぱりダイヤモンドは出張族などをはじめとする、真の飛行機乗りでしかメリットを教授できないんだなと。
一般人であれば、エコノミーでも良いので無駄に国際線に乗る必要が出てきますね。こうなると、世界中のラウンジに入ることが目的のラウンジ修行の始まりです。
(それはそれで面白そうですが)
だったらその分のお金で、他に楽しんだ方がいいです。
結論:JGC会員が修行してJGCプレミア以上を目指す必要はない
ここでやっと結論ですが、ダイヤモンドやJGCプレミアのメリットは国際線のファーストクラスラウンジだけであり、JGC会員がファーストクラスラウンジのためだけに修行するのはメリットが無いという結論に至りました。
正確にはメリットが無いというよりは、修行コストに見合わないということですね。そのため、修行をする必要は無い!
とは言ってもダイヤモンドには憧れる
と言うわけで、ダイヤモンド修行をしても、楽しめるとは思いますが、コスト面でのデメリットが大きすぎるので、個人的にはすべきではないと考えます。
とは言っても、未だ見ぬ世界には憧れます。
どんだけ頑張っても達成できない訳ではなく、約100万円と時間だけで到達できるのですから、長い人生においては一度くらいは・・・、という欲も出てきます。
要は、見栄とか上級会員として特別扱いされたいんだなと。で、結局のところ、2019年はダイヤモンド修行します!
結論と反する行動をとるわけですが、これはもうメリット・デメリットの判断ではありません。
単純に趣味の世界ですね。
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