アラスカ航空とは
アラスカ航空は、アメリカのワシントン州シアトルを本拠地とする航空会社です。アメリカ、カナダ、メキシコの40都市以上へ就航しています。
機体の尾翼にはエスキモーのオジサンが描かれており、アラスカ感を主張してきます。
3大アライアンスへは不参加
アラスカ航空は、スターアライアンス、ワンワールド、スカイチームといった、3大アライアンスには参加していません。
提携航空会社
3大アライアンスへは不参加ではありますが、その一方で、アライアンスの枠を超えて、多くの航空会社とコードシェアやマイレージ提携をしています。
Aer Lingus | American Airlines | British Airways |
Cathay Pacific | Condor | Emirates |
Fiji Airways | Finnair | Hainan Airlines |
Icelandair | Japan Airlines | Korean Air |
LATAM Airlines | PenAir | Qantas |
Ravn Alaska | Singapore Airlines |
※2018年7月時点のアライアンス
日本には就航していませんが、JALともマイレージの提携をしています。またキャセイとも提携しています。
後ほどご紹介いたしますが、アラスカ航空のマイルを利用すると、JALやキャセイのビジネスクラスやファーストクラスの特典航空券をお得に発券することが可能です。
アラスカ航空が注目される理由
JALとのマイレージ提携があるとは言え、日本ではマイナーな航空会社だと思います。では何故、アラスカ航空が注目されるのでしょうか?その理由を見ていきます。
少ないマイル数で特典航空券を発券可能
アラスカ航空は多くの航空会社と提携していますが、特にアジア方面がお得です。JALやキャセイパシフィックのビジネスクラスやファーストクラスを少ないマイルで発券することが可能です。
アラスカ航空の特典航空券で必要となるマイレージチャートを見てみましょう。
JALビジネスクラス アジア圏内 片道25,000マイル
このチャートに記載されているマイル数は、全て片道のマイル数です。
アジア→アジアのJALビジネスクラス片道が25,000マイルとなっています。また、日本→日本のビジネスクラス片道も25,000マイルとなっています。
バンコク→東京(ストップオーバー)→シンガポール:25,000マイル
上記フライトは25,000マイルで発券可能です。後述しますが、東京で最大1年間のストップオーバーも可能です。
東京→シンガポール(24時間以内に乗継)→関西:25,000マイル
上記フライトも25,000マイルで発券可能です。後述しますが、日本発着としている場合、経由地で乗り継ぎは24時間以内とする必要があります。
こららのフライトのポイントは、片道扱いとなっている点です。
シンガポールからバンコクに行くのにわざわざ東京を経由しているだけで、アラスカ航空の扱い的には片道です。同様に、東京から関西に行くのにシンガポールを経由しているだけで、こちらも片道扱いなんです。
JALビジネスクラス+JALファーストクラス アジア→北米 片道70,000マイルから
次に、JALのアジア→アメリカで必要となるマイル数を見てみましょう。
ビジネスクラスで60,000マイルですが、プラス10,000マイルするだけで、ファーストクラスに搭乗することが可能になります。
デリー→東京(ストップオーバー最大1年)→ニューヨーク:70,000マイル
ただし、JALのアジア=日本の区間は、ファーストクラスの設定がありません。そのため、デリー→東京のフライトはビジネスクラスとなります。東京→ニューヨークがファーストクラスになります。
シンガポール→東京(ストップオーバー最大1年)→ニューヨーク:75,000マイル
なお、東南アジア発のフライトの場合は、75,000マイルとなります。
日本からはシンガポールよりデリーの方が遠いのですが、何故かデリー発の方が必要マイル数が少なくなっています。情弱なので、理由はわかりません。
キャセイパシフィックファーストクラス アジア→香港→日本 片道 27,500マイル
アラスカ航空のマイルを利用すると、キャセイにもお得に搭乗することができます。特に、アジア圏内のファーストクラス片道が27,500マイルと、非常にお得となっています。
シンガポール→香港→東京のファーストクラスが、僅か27,500マイルで発券可能です。
日本でのストップオーバーは約1年間OK
前述したようなフライトを実現可能にしているのは、日本でのストップオーバーが可能であり、しかも無料であることが大きなポイントです。
バンコク→東京→シンガポールを例に見てみましょう。
エラーメッセージを見ると、バンコクから東京に到着した後は、331日以内に次のフライトをすればOK。日本でほぼ1年間のストップオーバーが可能とい言う訳です。
日本でのストップオーバーが可能なので、海外発着のハードルが下がりますね。
燃料サーチャージが不要
航空会社によっては、特典航空券で無料になるのは運賃のみで、燃料サーチャージは別途徴収するケースがあります。
ANAやJALがこのケースですね。特典航空券で発券しても、バッチリ燃料サーチャージを徴収されます。
一方、アメリカ系の航空会社の場合は、燃料サーチャージを不要としてることが多く、アラスカ航空も燃料サーチャージが不要となっています。
ただし、空港税などの諸税は必要になります。
アラスカ航空のデメリット
出発地と目的地が同じ場合は往復扱い
当たり前です、出発地と目的地が同一の場合は往復扱いになります。
東京→シンガポール→東京:50,000マイル
東京から出発して、最終目的地を東京にしている場合は、往復扱いになります。往復の場合は、2倍の50,000マイルが必要です。実際に往復しているので、仕方ありませんね。
現地までの航空券を別途用意する必要あり
アラスカ航空のお得な特典航空券は、アジア→日本→アジアや、アジア→日本→北米など、片道です。そのため、何らかの方法で現地まで行く必要があります。
日本発着の片道の場合、24時間以内に乗り継ぐ必要あり
アラスカ航空のマイルでJALを発券する場合、アジア発着だけでなく、日本発着とすることも可能です。日本国内の発着地を別にすれば片道扱いとなり、25,000マイルで実質アジア往復ができます。しかも、JALビジネスクラスで。
しかし、世の中そんなに美味しい話はありません。
日本発着とした場合、現地では24時間以内に、次にフライトに乗り継ぐ必要があります。
早朝に現地に到着して、当日の夜に深夜便で日本に戻るなど、弾丸旅行となってしまいます。
キャセイの予約は英語で電話する必要あり
JALの発券はWEBから可能ですが、キャセイの発券はWEBからは出ません。海外のコールセンタに電話する必要があります。日本には就航していないので、英語でのやり取りが発生します。
英語が苦手な方には、ハードルが高いかもしれません。
アラスカ航空でJAL特典航空券を予約する方法
アラスカ航空のマイルを利用することで、JALのビジネスクラスやファーストクラスにお得に搭乗できることがわかったかと思います。
次に発券までの流れを見ていきます。と言っても、アラスカ航空のWEBサイトから普通に発券できます。英語ではありますが、難しいことはありません。
発券までの詳細は、こちらをご参照ください。
アラスカ航空のマイルを貯める方法
アラスカ航空は日本に就航していないため、アラスカ航空のフライトでマイルを貯めるのは、多くの人にとってハードルが高いと思います。
ですが、日本在住でも意外と簡単にアラスカ航空のマイルを貯めることができます。いくつか方法がありますか、一番手っ取り早いのは、バイマイルでマイルを購入する方法です。
バイマイルでアラスカ航空のマイルを貯める
バイマイル(Buy Miles)とは、フライトやクレジットカード利用でマイルを貯めるのではなく、その名の通り、マイルを購入することです。
アラスカ航空はバイマイルをしており、年に何回かセールも開催しています。
上記の例(2018年7月13日までのセール)では、最大40%のボーナスマイルをもらえるセールで、30,000マイル以上の購入で40%のボーナスマイルが付与されます。
こちらは実際に私が購入したときの注文画面です。40,000マイルの購入しているので、40%のボーナスマイル(16,000マイル)が付与されています。合計56,000マイルとなっています。
- 購入金額:約13万円(1ドル=110円で計算)
- マイル数:56,000マイル
- マイル単価:2.3円/マイル
アジア片道に必要なマイル数は25,000マイル。よって、57,500円でJALのビジネスクラスに乗れることになります。
シンガポール=東京の往復を例に取ると、時期にもよりますが、往復で25万円程度はかかります。アジア発という条件はあるものの、約70%割引の超絶お得な価格でJALのビジネスクラスに乗れることになります。
改悪のリスクとは隣り合わせ、気になったら即行動
アラスカ航空のマイルでJALのビジネスクラスやファーストクラスに乗る方法は、超絶にお得です。そのため、いつ改悪されるかはわかりません。
実際にアラスカ航空は、エミレーツ航空で必要なマイル数を大幅に引き上げたことがあります。2016年4月に、ファーストクラス片道が、10万マイルから18万マイルに引き上げられました。しかも事前のアナウンスも無く。
更に私の記憶が確かなら、直前にバイマイルのセールをしており、セールで大量にマイルを購入させておいたうえで、突然の改悪だったはず。海外のネットでは結構叩かれていました。
JALにおいても、この様なリスクがあることを認識しておく必要があります。今回ご紹介したJALの発券を考えている方は、なる早で行動に移した方が良いかと思います。
陸マイラーの間では常識かもしれませんが、マイルは常に改悪との戦いです。
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