タイ王国空軍博物館の基本情報
アクセス
タイ王国空軍博物館は、主にLCCが発着するドンムアン空港の裏側にあります。ドンムアン空港のターミナルからは、ぐるっと回る必要があるので、タクシーを使う必要があります。
私はバンコク市内からGrabを使って行きました。所要時間は約30分程度でした。
営業時間と入場料

- 営業時間:8:00〜15:30
- 定休日:月曜日、タイの祝日
- 入場料:無料
見学に必要な時間

敷地は広く無いので、簡単に一周するだけなら30分程度。じっくり見るなら2時間から3時間位だと思います。
タイ王国空軍博物館の展示を紹介
展示エリア

7カ所の展示エリアに分かれていますが、テーマ毎や年代毎に分かれてはいません。適当に配置している印象がありますが、タイだから仕方ないか。

屋外の展示エリア。日差しを遮るものが無いので、とにかく暑い。帽子や日傘は必須です。

開放感がある建物。ちなみに、私が訪れたときは、結婚式か何かの記念撮影をしていました。バンコクの結婚式場として、もっとプロモーションしてほしい。


ヘリコプターの展示エリア。
第二次世界大戦期の戦闘機
タイ王国空軍博物館には、第二次世界大戦期の戦闘機が多く展示されています。タイ王国は、第二次世界大戦の終結直前まで日本の同盟国でした。そのため、タイ王国空軍では日本製の航空機も使用されており、当時の残存機体が展示されています。

タイ王国空軍博物館で外させないのは、こちらの立川 キ55 九九式高等練習機ではないでしょうか。この機体は世界に2機しか現存しておらず、その内の1機がタイ王国空軍博物館で保管されています。

エンジンには、製造年月などが記されたラベルも残っています。

こちらは、中島 キ27 九七式戦闘機のエンジンの残骸。解説がタイ語なので読めませんが、海中から回収したような外観です。

イギリスの名機、スピットファイア。金属むき出し感のあるシルバーの期待がカッコいい。

イギリスのフェアリー社が開発し、イギリス海軍の艦隊航空隊などで運用された複座艦上戦闘機。


1930年代から1960年代にかけて使用されたノースアメリカン社製のレシプロ高等練習機。

第二次世界大戦後半に登場した、アメリカ海軍の偵察爆撃機。第二次世界大戦の集結や部隊からの退役によって発生した余剰機が、タイ空軍に売却されたそうです。

F8F ベアキャットは、アメリカのグラマン社製の艦上戦闘機。第二次大戦後に導入された戦闘機で、最強のレシプロ艦上戦闘機とも呼ばれています。
第一次世界大戦期の戦闘機
タイ王国空軍博物館委は、第一次世界大戦から第二次世界大戦までの航空機も展示されています。この時代の航空機は主翼が2枚ある複葉機が主流。エンジン出力が低いため飛行速度が出ず、1枚の主翼では十分な揚力が得られなかったためです。

ブレゲー14は第一次世界大戦におけるフランスの爆撃機および偵察機。この頃は、プロペラが木製ですね。

こちらのエリアは、ほかのエリアよりも大切に展示されている印象。Curtiss Hawk IIIとVought V-93S Corsairが展示されています。「Only one」の記載があるので、現存する唯一の機体だと思われます。


案内には「The only one in the world」の記載があります。現存する唯一の機体なんでしょうが、本当かどうかはわかりません。

こちらの機体はVought V-93S コルセア。1920年代の複葉機偵察機および観測機です。このコルセアも「The only one in the world」らしいです。

ボリパトラはタイ王国空軍によって製造された航空機機体。1927年6月に初飛行。


ジェット戦闘機

エントランス正面でF-5Aがお出迎え。

エントランスには、F-5 のモックアップ。


さらに2機のF-5が展示されています。タイ空軍的にはF-5推しなのかもしれません。

このおっちゃんは、タイ空軍の英雄かな?





輸送機など航空機

展示されているのは戦闘機だけではありません。個人的には戦闘機よりも旅客機や輸送機の方が好き。

見た目がYS-11に似ているアブロ 748。
開発はYS-11の方が先でしたが、初飛行と路線就航はアブロ 748の方が先。製造数も182機のYS-11に対して、アブロ 748は450機なので、アブロ 748の方が一般的には有名。
日本人としては、何だか残念です。

アメリカのダグラス社製の輸送機、C-47 スカイトレイン。第二次世界大戦で活躍した輸送機ですね。

アメリカのフェアチャイルド社製の輸送機、C-123Bプロバイダー。
第二次世界大戦後に開発された輸送機で、太い胴体や高翼式主翼など、軍用輸送機の基本スタイルを確立した航空機です。
機体の長さは短いですね。胴体が太いのでメタボ感があります。

C-123Bは内部に入れます。それほど広くはありません。

コックピット内部にも入れます。直射日光をもろに浴びているので、コックピットは灼熱。私は入れませんでした。

イタリアのアエリタリア社製の輸送機、G-222。プロバイダーよりも一回り大きい印象。


G-222もコックピットは灼熱。電子部品や計器類はすべて取り除かれています。埃もかぶっており、コックピットのワクワク感はゼロですね。
タイ王国空軍の歴史

タイ空軍の歴史を知ることができるコーナー。

グッズショップなど

ドリンクや軽食の売店、あとはグッズショップもあります。

グッズショップは狭いですね。

モデルプレーンは安っぽい造りで、偽物感がありますね。サイズが小さいので、自宅や職場のデスクで飾りやすそう。

キャップは品ぞろえが豊富。

ワッペンも充実の品ぞろえ。
無料で楽しめる

屋外で雨風に晒されている航空機は保管状態が良くありませんでした。一方、室内や屋根付きで展示されている航空機は、保管状態も良く、大事にされている印象がありました。
第一次世界大戦~第二次世界大戦までの航空機が多く、見ごたえは十分!無料で楽しめる穴場スポットだと思います。
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