JALエコノミークラスは、SKYTRAX社が運営する2019年ワールド・エアライン・アワードで、ワールド・ベスト・エコノミークラス賞を受賞しています。さらに、エコノミークラスの座席は、ベスト・エコノミークラス・エアラインシート賞にも選ばれました。
見せてもらおうか、JALのエコノミークラスの実力とやらを!
ということで、実際にJALエコノミークラスがどんな感じか身をもって体験してきました。
フライト情報
搭乗年月 | 2019年10月 |
---|---|
航空会社 | JAL |
フライト | JL61 ロサンゼルス(LAX) → 東京/成田(NRT) |
機材 | B777-300ER JA740J |
クラス | エコノミークラス (JAL SKY WIDER) |
運賃種別 | S (積算率50%) |
マイル | 8,348マイル ※FLYONマイルアップボーナス + JALカードツアープレミアム 含む |
FOP | 3,173FOP |
座席 | 54C |
ロサンゼルス国際空港
ボーディング
アメリカ国内線からの乗り継ぎのため、ロサンゼルス国際空港(LAX)ではチェックインは不要。国内線から歩いてトム・ブラッドレー国際線ターミナル(TBIT) に移動しました。
優先搭乗の垂れ幕があり、優先搭乗はキッチリと分けられています。
搭乗開始時刻の10分くらい前になると、搭乗ゲート付近で様子を伺っていた上級会員が、徐々に並び始めます。そういう私も、数人並び始めたタイミングで列に加わりました。
機材・クラス
JAL B777-300ER
今回搭乗した機材はB777-300ER、JAL長距離国際線の主力機材です。ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスの4クラス制です。JAL国際線で唯一ファーストクラスが設定されている機材です。
- ファーストクラス:8席
- ビジネスクラス:49席
- プレミアムエコノミークラス:40席
- エコノミークラス:147席
エコノミークラスは合計147席あります。主翼より後方のスペースに半分以上の乗客が詰め込まれる訳ですね。でも、これって、結構ゆとりの配列なんですよ。
JAL SKY WIDER
B777-300ERに投入されているエコノミークラスはJAL SKY WIDERです。JAL SKY WIDERは、SKYTRAX社の2019年のベスト・エコノミークラス・エアラインシート賞にも選ばれました。
ANAの新型B777-300ERのエコノミークラスは3-4-3列の詰め込み仕様。海外航空会社でも3-4-3列の詰め込み仕様が増えている中、JALは3-3-3列仕様です。
ANAよりJALの方が1列少ない仕様なんですね。
シートの改善により3-4-3でもスペースを確保できているのかもしれませんが、乗客の密度は高いですし、肘掛けを含めた個人のスペースは絶対的に狭くなっているはず。
ANAとJALを比較すると、この時点でJALの勝ちです。
JAL SKY WIDERのシートピッチやシート幅は、JALホームページから確認することができます。一方のANAはというと、ANAホームページではシートピッチは掲載されていますが、シート幅は掲載されていませんでした。
そのため、Seat GuruでJALとANAのシートピッチとシート幅を確認してみました。
機材 | 座席数 | シート幅 | シートピッチ |
---|---|---|---|
JAL B777-300ER | 224席 | 48.26cm (19インチ) | 86.36cm (34インチ) |
ANA B777-300ER | 264席 / 新212席 | 43.18cm (17インチ) | 78.74cm (31インチ) |
ANA B777-300ER | 250席 / 212席 | 41.91cm (16.5インチ) | 86.36cm (34インチ) |
こちらの表は、SeatGuruで調べたJALとANAのシート幅とシートピッチです。
シート幅は、JALが48.26cm(19inch)に対して、ANAは最大も43.18cm(17inch)となっています。
JALの方が約5cmも幅が広い仕様です。
フライト
キャビン・シート
今回の座席は、機体後方の54Cです。非常口席LOVEの私ですが、JAL SKY WIDERの実力を確かめるため、あえて通常座席を指定しました。
ちゃんと身を削っている訳です。
身長170cmの私は、脚を組むこともできます。阿部寛だと脚を組むのは厳しいかもしれませんね。
シートポケットはモッサリと飛び出していないため、膝周りのスペースにゆとりが生まれています。
B787のLED照明と比較すると、B777の蛍光灯照明は明るさがありませんね。2019年8月から機内インテリアを刷新したB777-300ERが徐々に投入されていますが、全機体の刷新が待ち遠しいです。
シートはシェルタイプではありません。リクライニングすると背もたれが倒れます。個人的には、シェルタイプより背もたれが倒れるタイプの方が寛げます。デメリットとしては、前の人がリクライニングすると、後ろの座席のスペースを圧迫することでしょうか。
アメニティー
エコノミークラスなので、各シートにはアメニティーキットは置いてありませんでした。
枕には首を通す切り込みがあります。寝ている時に、首がカックンカックンするのを和らげてくれます。このようなちょっとした気配りがありがたいです。
機内食
離陸後の機内食
- ビーフシチュー 赤ワイン煮込み
- スモークチキンとマッシュルームのサラダ
- そば
- フレッシュサラダ
- フレッシュフルーツ
- ブレッド & バター付き
- 味噌汁
- オーガニックアイスクリーム
メインのビーフシチューはまずまずの味なんですが、ポテトの量が多くお腹にズッシリきます。
LAXのQantas First Loungeでオーダー式のアメリカンブレックファストと、何故か間違ってサーブされたベジタリアンミールを食べており、ビーフシチューやポテトを完食できませんでした。
蕎麦は、天かすが多すぎて、最初は蕎麦ということに気付きませんでした。蕎麦はコシが無く微妙な感じです。海外で製造される機内食で、敢えて蕎麦にチャレンジする必要は無いような気もします。味噌汁で日本の味を思い出すこともできますし。
サラダ、フルーツ、パンはごく一般的な機内食です。
日本発のフライトの機内食は美味しいのですが、海外発ということもあり今回は微妙。ラウンジで食事をした方が良いでしょう。
食後のアイスクリームは完食!
着陸前の機内食
- オーブンベイクドパスタ
- チーズとクラッカー
- フレッシュフルーツ
- ヨーグルト
機内食のカバーを開けるタイミングが遅くなり、カバーを開けるとパスタが冷えて、カピカピになり始めてました。味は問題無いですが、パスタ系は早めに食べた方が無難ですね。
JAL SKY OASIS
JALのエコノミークラスには、JAL SKY OASISというセルフサービスコーナがあります。好きな時に、お菓子やジュースをもらうことができます。いちいちCAさんを呼び出す必要がないので、シャイな自分でも気にせずお菓子を頂くことができちゃいます。
まとめ
10時間オーバーのフライトでしたが、辛さを感じませんでした。
個人的にこれは大きい収穫です。修行をしない限りは、高い運賃でプレエコ以上に乗らなくても、安いエコノミーで十分であると言えます。
エコノミーならJALで決まりです。
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