KLMオランダ航空のクアラルンプール – ジャカルタ線は以遠権区間であり、運賃はとってもお得。KLMのワールドビジネスクラスに1万円台で搭乗できます。
この以遠権の区間で、KLMのワールドビジネスクラスを利用したのでレポートしていきます。
クアラルンプール – ジャカルタ線は以遠権区間
クアラルンプール – ジャカルタ線は、エアアジアやライオンエアなどの地元LCCが多く飛ばしています。片道5,000円以下の運賃で、時間帯も幅広いので、利用者は多いのではないでしょうか。
そんなLCCが幅を利かせているクアラルンプール – ジャカルタ線ですが、KLMオランダ航空が以遠権フライトとして1日1往復しています。
以遠権(いえんけん)は、国際航空運輸において、自国から相手国を経由して、相手国からさらに先にある別の国への区間についても営業運航を行なう権利である。
Wikipedia
今回の例だと、KLMはKL809便で、アムステルダム – クアラルンプール線を飛ばしています。
クアラルンプールまでの乗客はクアラルンプールで降ろし、ジャカルタまでの乗客は引き続きKL809便として飛びます。
このクアラルンプール – ジャカルタ線が以遠権フライトです。
以遠権フライトは、切り出して購入することが可能。しかも、かなりお得に購入できちゃいます。
クアラルンプール発の片道運運賃だと、エコノミークラスで5,000円前後、ビジネスクラスで13,000円〜17,000円程度といった感じ。
エコノミークラスだとLCCと肉薄した運賃でとってもお得!ビジネスクラスも片道1万円台なので、KLMのビジネスクラスを気軽に体験できるフライトですね。
フライト情報
搭乗年月 | 2019年7月 |
航空会社 | KLMオランダ航空 |
フライト | KL809 クアラルンプール(KUL) → ジャカルタ(CGK) |
機材 | B777-300ER PH-BVS |
クラス | ビジネスクラス (KLMワールドビジネスクラス) |
運賃種別 | O |
マイル | 727マイル ※デルタスカイマイル加算 |
MQM | 727MQM ※デルタスカイマイル加算 |
座席 | 5A |
備考 | 以遠権フライト |
クアラルンプール国際空港
チェックイン
KLMオランダ航空はKLIAに発着しています。チェックインカウンターはJ列です。
以遠権の人しかチェックインはしませんが、エコノミークラスのチェックインカンターには列ができていました。
一方、ビジネスクラスのチェックインカウンターはガラガラで、待ち時間ゼロ。
本日の私は、ジャカルタから先は、JAL便で成田に向かう予定。
成田まで預け荷物をスルーしてもらえるか聞いたら、GHさんの答えはNO!その代わりに、プライオリティタグを付けてあげるとアピールしてくる始末。
いや、ビジネスクラスだし、普通にプライオリティタグ付くだろ。
ビジネスクラス利用者は、Fast Immigration Clearanceのインビテーションをもらえます。
ただ今回は、Fast Immigrationを利用するときに、インビテーションのチェックはありませんでした。係員によってはチェックする場合もあると思いますが、ザルな感じでFast Immigrationを利用できちゃいました。
こういったいい加減な係員は、クアラルンプール国際空港では随所に見受けられますね。
ゴールデンラウンジ
KLMオランダ航空の指定ラウンジは、マレーシア航空のゴールデンラウンジです。
ゴールデンラウンジには、ビジネスラウンジとファーストラウンジがありますが、スカイチームのステータスには関係なく、ビジネスラウンジ案内されます。
ゴールデンラウンジはANAの指定ラウンジにもなっているので、アライアンスに関係なく、航空会社と提携していますね。
KL809の出発時刻は16:20。この時間帯は長距離国際線のフライトが少なく、ゴールデンラウンジはガラガラ。ゆったりと過ごすことができます。
夕方以降になると、窓側のソファー席はいつも埋まっていますが、この時間帯はほとんど空いてます。選びたい放題!
この後には、KLMオランダ航空ビジネスクラスの機内食が控えているため、ラウンジで食事は控えめにしておきました。
ゴールデンラウンジの詳細はこちら。
ボーディング
ゲート前の待合室に入ると、アムステルダムからの乗員と乗客が休憩してます。CAさんの年齢は若干高め。というか、平均年齢は50歳超えてるだろうってレベル。
クアラルンプール発のJAL便のボーディングでは基本的に搭乗券のチェックが無く、絶対にエメラルド持ってないと思われるオドオドしている人たちも、最優先で搭乗できちゃいます。
その点KLMのボーディングでは、搭乗券をチェックして、適切に優先搭乗対象外の人を排除してました。こういった対応は好感を持てます。
フライト
KLMワールドビジネスクラス
KLM B777-300ERのワールドビジネスクラスは、シートは2-2-2列仕様で若干斜めに配置されてます。
アムステルダム – クアラルンプール線は約12時間の長距離フライト。長距離フライトのビジネスクラスはスタッガードやヘリンボーンが主流なので、2-2-2列仕様のシートには時代遅れ感があります。
一方で、クアラルンプール – ジャカルタ線の約2時間のフライトでは、十分すぎるスペック。とっても快適に過ごせそう。
シートは5Aです。このシートは窓が無いので外れ席。下調べが甘くて失敗しました。
ブルーとグレーを基調としたシートで、お洒落で落ち着いた印象です。ANAのB787-10ビジネスクラスの色使いに近い印象です。
オットマンは台形で狭い感じ。2時間のフライトなら問題ありませんが、12時間超えのフライトとなるとちょっとキツそう。
ウェルカムドリンク
席について一息つくと、ウェルカムドリンクのサービスがありました。シャンパンとオレンジジュースから選べます。
背の高いグラスでのウェルカムドリンク、プラカップのANAやJALとは違いますね。
機内食
この日のビジネスクラスはほぼ満席。2時間のフライトなので、CAさんは忙しそうに機内食の準備をしてます。デッドヘッドと思われるパイロットまでもが、機内食をサーブしてましたね。
パイロットまで投入するとか、ブラック企業じゃん。これって、航空法的にOKなのかな。
本当にパイロットかどうかは見かけだけでは判断できないので、パイロット風CAということにしておきましょう。このパイロット風CA、とっても気さくな感じで乗客と会話してます。しかも機内食のサーブが早い。
50歳オーバーのオバさんCAよりも、このパイロット風CAの方がよく動いてるじゃん。
機内食はサーモンとチキンから選べます。私はサーモンを選びました。
- Appetizer : Gado gado vegetable roll with cashew sauce
- Main course : Salmon with red pepper sauce, fried potato wedges, carrots and snap
- Dessert : Kek gula hangus – caramel cake with mocha sauce and coconut flakes
クアラルンプールで搭載していると思われる機内食です。
ドリンクはシャンパンをオーダー。
ロール状の野菜はお洒落な感じ。ピリ辛な味付けで美味しかったです。
KLMデルフトブルーハウスギフト
1950年代から、ワールドビジネスクラスで配られているデルフトブルーハウスのギフトが配られます。
この建物は実在しており、毎年創立記念日である10月7日に、新しいハウスを発表しているらしいです。
本来は長距離フライトのビジネスクラスでしか貰えませんが、短距離フライトのクアラルンプール – ジャカルタ線では例外的にもらえちゃいます。
デルフトブルーハウスの中には、オランダのBOLSというお酒(ジン)が入っています。振るとポチャポチャと音がします。
ラバトリー
まとめ
片道1万円台でビジネスクラスを体験できるKLMの以遠権フライトは、とってもお得。
今回はビジネスクラスを利用しましたが、エコノミークラスもLCC並みに安い運賃が設定されてます。LCCの窮屈なシートよりは、フルサービスキャリアであるKLMのシートの方が良いでしょう。
フライト時間が短いのが残念ですが、もっと乗っていたいと思えるビジネスクラスです。
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